3月L-Program No.32 みみをすます①


この授業は、身の回りにある「音」に意識を広げる授業です。まずはみんなが大好きなポップミュージックの歴史を入り口に、音の組み合わせで作る音楽のおもしろさを体験してみました。

This class is to be conscious of “noise” in our daily lives. At first, the learned history of pop music that everybody loves, and they had a lot of fun experiencing making music with found sounds.

 
 
3週続きのプログラム「みみをすます」。
この授業のテーマは「音」。

えふでっ子たちは絵画や造形のプログラムを数多く経験していますが、音をメインテーマにした授業ははじめてです。
ふだん、ものを見ることについては、絵画制作や造形制作で比較的慣れているラボ。普段はそれほど意識しない「音」というテーマについても、考えをより深めてみよう、というのがねらいです。

今回のプログラムでは、チームに分かれて音楽を作成。そしてその音楽に合わせた絵も作ります。これもまたただの絵画制作ではなく、これまたえふでプログラムでは初のシルクスクリーン印刷にチャレンジ!最終的にはラボのCDアルバムが完成する予定。果たしてどんなものが出来上がるのか?前代未聞の制作ですが、かなり面白そう!

普段聴く音楽についてラボに聴いてみると「一昔前のロックバンドが好き」とか「ジャズを聴いています」などのコアな子もちらほら。しかし、やはりポップミュージックが圧倒的に人気。ということで、現在にもつながるポップミュージックの歴史を知るところからスタート。

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ビートルズやマイケルジャクソンなど、誰もが知っている世界的な大ブームを巻き起こした人たちのことも含めて、ポップミュージックの大きな流れを把握。あらためて彼らのすごさにも気がつきます。

そしてもうひとつ重要なのが録音の歴史。最初にエジソンが録音機を発明し、録音できるというだけでも革命的だった当時から、現在のCDやコンピューターでの録音までの流れも知りました。なんとなく分かっていたけど、ここ数年の技術の進歩は本当にめまぐるしい!専門知識がなくてもパソコンさえあれば録音や編集が簡単にできるまでになりました。

それならそれを使ってみよう!ということで早速チームに分かれ、パソコンを使って、音を「撮る」「編集する」の制作を体験。まずは手慣らしとして「かえるのうた」をベースにした音楽制作をしました。

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あの「か〜え〜る〜の〜う〜た〜が〜」という聞き慣れたフレーズに、さまざまな音を重ねてアレンジしていきます。
音を出す、さまざまなアイテムが登場。おもちゃの楽器がたくさん!

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最後には、かえるのうたのメロディだけ消してしまいます。その後に残ったものが、きちんと音楽になるかどうか?ラボのセンスがためされる!

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おそらく、ほぼはじめての音楽制作、努力の成果がこちら。いくつかご紹介。

その1

その2

その3

カオス!!
まるでどこかの部族のような野性味あふれる音楽ができあがりました。
おなじ「かえるのうた」がベースなのに、それぞれまったくちがうものに。
音には、「タイムライン(時間の流れ)」と、「レイヤー(音の重なり)」が存在します。それを構成することで、さまざまな音楽が生まれる。わずかな差でまったく違う作品になったり、テンポの早さも変わればまた全体の印象も変わってくる…
いろんな方向の制作要素があることを実感しました。すごく大変だけど、すごく面白い!

最後に、次回からの本格的な音楽制作に向けて、各チームの音楽テーマを決めることに。
それに必要な音の出る素材もチームで分担して持ってくる予定。

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次週からいよいよ音楽制作開始!お楽しみに。