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4月からずっと、モチーフをあるがままに表現することを目指して制作してきたアートラボが、また違う方向性の制作にチャレンジ!
カメラが生まれた1800年代以降、アートの役割はどんどん変化し、表現される内容が自由になってきました。その一つの運動として生まれたのが「印象主義」。モネやドガ、ルノアールやスーラなど、有名な画家がたくさん出てきた時代ですが、彼らは一体、何を表現しようとしたのでしょうか? 6月の授業では、光や時間など、印象派の時代の画家が取り入れてきたキーワードを制作の中に取り込んでみました。
スクリーンに映されたのは、定点撮影した池の水面のムービー。
これが今回のモチーフになります。
細部ではなく、全体の調和をはかること。はっきりとした線ではなく、色で描くこと。そして、時間の経過を含んだ絵にすること。一瞬を切り取る写真のような絵ではなく、水のゆらめきや風、自然が感じられるような表現…。
印象派の画家は、絵の具のチューブが発明された時代に生まれました。屋外で制作できるようになった喜びから、絵にその場の空気感、雰囲気までも表現したいという欲求も高まったのかもしれません。
今週はこんな感じ。うっすら、もやもやと進行中。