不透明水彩絵の具 と 透明水彩絵の具 のちがいについて

まほうの絵ふででは、一般的な学童用の水彩絵の具の他に、少し専門家向けの透明水彩絵の具を使っています。幼稚園や小学校等でつかわれている絵の具は不透明水彩絵の具の一種で、呼び分けをわかりやすくするため「がっこう絵の具」、透明水彩絵の具を「えふで絵の具」と呼んでいます。

【特徴】
どちらも顔料とアラビアガムを混ぜ合わせたものですが、その比率と顔料の種類によって、透明水彩か不透明水彩かに分かれます。色紙とセロファンの違いをイメージするとわかりやすいでしょう。

不透明水彩絵の具は、水彩絵の具の中でも比較的強い色のパンチをもつ絵の具です。使い方によっては先に描いた鉛筆の線を覆い隠してしまうため、下絵がいかせず、子どもにとってはジレンマの原因にもなります。その点透明水彩絵の具は、名前の通り透明な絵の具で発色も美しい点が特徴ですが、使い方にちょっとした工夫が必要です。

【使い方のコツ】

透明水彩絵の具(えふで絵の具)
・混ぜる水の量を少なくすると色が強めに、水の量を多くすると明るい色になります。
・白絵の具を混ぜると不透明になるため使いません。ピンクや空色など明るい色をつくるには、水を混ぜて、紙の白を利用してみましょう。
・パレットでも混色できますが、紙の上でも、色を数回重ねて塗ることで混色できます。色を重ねた分だけ色味は暗くなります。
・暗い色の上に明るい色はのりませんので、明るい色を塗りたいところから順に塗っていきます。

不透明水彩絵の具(がっこう絵の具)
・混ぜる水の量を少なくすると、強い発色で紙に定着します。
・明るい色を作るためには白を混ぜます。
・色を重ねても下の色が透けず、後から明るい色を上塗りすることもできます。
・色を重ねる際はパレットで混色します。