木のがくぶち

札幌市南区の中杢工房の大工・中井さんが、子どもたちのために特別に木の額縁を作ってくださることになりました。もちろん一点一点手作り。材料はできる限りリサイクルの思想を大切に、建築現場で出た材料の余り部分を加工して作ります。それぞれ木の質や色の違いが生かされた素敵な仕上がりになっています。状態も形もバラバラなので、使える状態にするまでが一苦労だとおっしゃっていましたが、ある意味これってものすごい贅沢品です。これこそ本当のリサイクル、ものを無駄にしない職人さんの心意気が、えふでの子どもたちにぴったりだと思いました。

左からマツ、カバ、タモ材。
いずれも住宅の階段や鴨居に使われた木の端材です。一般家庭のインテリアにもすんなり溶け込みそうですね。

その時々に中杢工房さんにある木材で作っていただきますので、注文ごとにどんな額縁が仕上がってくるのか楽しみです。

木材の質を生かして極力ナチュラルに仕上げてもらえるよう、仕上げはオイルのみです。小さな子どもがいるおうちで使うことを想定していますので、表面にはガラスではなくアクリル板が入っています。またアクリル面と絵が直接触れないよう、白いマット(台紙)を付けています。

●中杢工房
木のがくぶち

B3サイズ用(外641mm×492mm×21mm)
マット付


◯画用紙等、紙の作品用の額縁です。写真中の絵はサンプルです。
◯木の額縁部分は濡らさないようご注意ください。
◯汚れや傷がつきますのでアクリル板の表面にはふれないようご注意ください。

中杢工房さんは、建築デザイナー・大工のお二人で、住宅や茶室、店舗の設計施工・改修、オリジナル家具のデザイン・制作をしています。繪筆新聞にも掲載した ▶中杢ラボのもの作り もどうぞご覧ください。大工さんの現場から考えるリサイクルの現実、そして職人さんの仕事の話など、お父さん・お母さんたちにぜひ読んでいただきたいと思う話です。