7月K-Program No.10 いろのものがたり


水彩絵の具は色が手軽に混ぜられて楽しい反面、小さなこどもたちには扱いがむずかしい面もあります。その大きな原因は水の量。この授業では、絵の具に混ぜる水の量によっていろいろな表現ができることを体験。最後は紙を濡らしてじわじわ広がる「にじみ絵」の技法をつかって絵を描きました。

Water color is very interesting because to it blends easily, but it’s pretty difficult for little children to use. The main cause is the quantity of water mixed in. In this class, children experienced various ways that they could express themselves by regulating the quantity of water mixed. Then, they enjoyed painting a picture using the technique of “bleeding colors”, in which they got the paper wet and the colors gradually bled.

 
 
7月のキッズコースでは、じっくりと「絵の具」を使ったプログラムに挑戦です。

絵の具は、クレヨンや色えんぴつとは違う便利さがあります。たとえば大きな紙に色を塗りたいとき、クレヨンでたくさん手を動かすよりも、大きな筆とえのぐがあればすぐに全面に色を塗ることができます。

逆に、他の画材よりちょっぴりコツがいるところもあります。一番重要なのが水分のコントロール。絵の具の伸びをよくしたり、色味の調整にも水分を使います。この加減は、ジュニアやアートラボの子たちにとっても同じくらい難しいのです。

どうしたら上手になるのか、というと…
ひとつにはたくさん経験すること!こういう時になかなか近道はないのです。
ということで、キッズもまずはチャレンジしてみよう。

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絵の具がベタベタしすぎるのもダメ、
絵の具の色が変わるくらい水を入れすぎてもダメ…
ちょうどいい色をだすにはどれくらいの水が必要なんだろう?

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手探りで絵の具の量と水の量を調節していくキッズたち。ちょうどいい色をつくることが出来たら、さらにレベルを上げてなが〜い線を描くことにも挑戦。

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最初はしっかり色が出るのに、最後の方はかすれてしまう…「なんで〜!」
絵の具の水分がちょうど良くても、今度は量が足りなくなったり…
うまくいかないポイントを自分で発見して自分で解決するために、じっくり取り組むキッズたち。

さて、絵の具の基本中の基本を押さえた後に、今度はあえて、絵の具をまったく別の方向から使う制作にチャレンジしてみます。いつもは困る、絵の具の「にじみ」。これも、絵の具の水分量によって起こる現象ですが、今回はあえてにじみを利用して絵を描きました。

水で濡らした紙の上に、絵の具をおいてみると…にじみます。

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それがじわじわ、ひとりでにどんどん形が変わっていきます。
この、自然な力でできる形を楽しみながら、全体にいろんな色をつけていきました。

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色を混ぜたり、上から絵の具をたらしてみたり、
様々な表現を楽しんでいました。

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水分によって、絵の具の性質がさまざまに変わることを体験したキッズたち。次週も絵の具を使った制作は続きます。絵の具はかせになれるように頑張ろう!