|
7月のキッズコースでは、じっくりと「絵の具」を使ったプログラムに挑戦です。
絵の具は、クレヨンや色えんぴつとは違う便利さがあります。たとえば大きな紙に色を塗りたいとき、クレヨンでたくさん手を動かすよりも、大きな筆とえのぐがあればすぐに全面に色を塗ることができます。
逆に、他の画材よりちょっぴりコツがいるところもあります。一番重要なのが水分のコントロール。絵の具の伸びをよくしたり、色味の調整にも水分を使います。この加減は、ジュニアやアートラボの子たちにとっても同じくらい難しいのです。
どうしたら上手になるのか、というと…
ひとつにはたくさん経験すること!こういう時になかなか近道はないのです。
ということで、キッズもまずはチャレンジしてみよう。
絵の具がベタベタしすぎるのもダメ、
絵の具の色が変わるくらい水を入れすぎてもダメ…
ちょうどいい色をだすにはどれくらいの水が必要なんだろう?
手探りで絵の具の量と水の量を調節していくキッズたち。ちょうどいい色をつくることが出来たら、さらにレベルを上げてなが〜い線を描くことにも挑戦。
最初はしっかり色が出るのに、最後の方はかすれてしまう…「なんで〜!」
絵の具の水分がちょうど良くても、今度は量が足りなくなったり…
うまくいかないポイントを自分で発見して自分で解決するために、じっくり取り組むキッズたち。
さて、絵の具の基本中の基本を押さえた後に、今度はあえて、絵の具をまったく別の方向から使う制作にチャレンジしてみます。いつもは困る、絵の具の「にじみ」。これも、絵の具の水分量によって起こる現象ですが、今回はあえてにじみを利用して絵を描きました。
水で濡らした紙の上に、絵の具をおいてみると…にじみます。
それがじわじわ、ひとりでにどんどん形が変わっていきます。
この、自然な力でできる形を楽しみながら、全体にいろんな色をつけていきました。
色を混ぜたり、上から絵の具をたらしてみたり、
様々な表現を楽しんでいました。
水分によって、絵の具の性質がさまざまに変わることを体験したキッズたち。次週も絵の具を使った制作は続きます。絵の具はかせになれるように頑張ろう!