熱帯魚の絵を描きました。さかなは記号性のあるかたちですが、そのほとんどは横から見た姿。今回はあえてさかなの「顔」をテーマにしてみると・・・・「え〜!顔なんて描けない!」これは大変だとばかりにこどもたちは水槽に顔を近づけて、じーっと観察をはじめました。
さかなたちは我関せず、好きなように水の中を泳ぎまわる。こどもたちは自分の方を向いてくれる一瞬を待ち構えます。「口がこんなかたちになってた!」「目の上が赤い!」「なんか足みたいのがついてるよ」顔の中のパーツをひとつずつ見つけながら、紙の上に描いていきます。
こどもたちは、今まで見えていなかったものが見えるようになった時、その発見自体がとても新鮮で、新しい世界にポンと飛び込むことができます。うまく描こうなんてことよりも、見つけたこと・感じたことが大きければ、その時もっている技術や感性を総動員して、すばらしい表現をみせてくれますね。
同じさかなを見ていても、何を見つけて、どう感じたのかはひとりひとり違います。