3月J-Program No.32 金曜日の兄弟①

FREITAG(フライターグ)はリサイクル素材で作られたメッセンジャーバッグで知られるスイス・チューリッヒのブランドです。今月のジュニアの授業では、フライターグ兄弟が考えるデザインへのスタンスと手法を学ぶことを狙いに、子どもたちがメッセンジャーバッグの模刻に挑戦。年度末に向けて、3週続きの制作です。

初日のクラスでは、D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KGの佐々木信さんが、FREITAGに関しての話をしに来てくれました。

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使用済みのトラックの幌、自転車のチューブ、車のシートベルトを使ってできているというフライターグのバッグ。機能的で、防水性があり、素材から考えてもとにかく強い。えふでの先生たちも普段から愛用していますが、重い荷物はもちろん、この時期の北海道では大雪が降っても全然平気!という優れもの。

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バッグの製造工程をスライドで一通りみせてもらうと、幌を洗うためには雨水を利用したり、すすぎに使った水を再利用したり、本拠地のチューリッヒではコンテナを積み上げてお店を作ってしまっている!リサイクルに対する徹底ぶりはさすがの一言。カットから縫製まで、全て人の手で作られていることを知ると「じゃあそれって同じ物はないってこと?」「かっこいい」「すごい」「それほしい!」などなど敏感な子どもたちはビビッと反応。いわゆる一般的なデザイナーとは違うフライターグ兄弟の仕事ぶりは、子どもたちの心をわし掴み!何より、工夫することを楽しみ、アイディアを出し合いながらものを作っているという姿勢が気持ちいい。
 
 
バッグができるまでの流れを把握したところで、さっそく作品づくりに入ります。今回えふでジュニアが作るメッセンジャーバッグは、自転車のチューブや車のシートベルトはフライターグに習い、本物(使用済み)を使用する予定。でも幌に関しては…自分たちであえて描く!紙で作る!
ということでチームに分かれて制作開始。まずは幌のデザイン選び。

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さらに下絵を描く担当と

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塗料を調合する担当。
今回はフライターグらしいツヤを出すため、大量にボンドを混ぜる。

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あとはチームごとに協力してひたすら描くのみ!

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なかなか良いチームワークを見せる子どもたち。
ほぼ自力で進めていましたが、さすがにこれだけ大きな紙だと「破れた!」「絵の具踏んだ!」さらには近くの塗りやすいところから手をつけていくから「先生!真ん中の塗り残しに手が届かない!」うーむ。ちゃんと先のこと見通しながら制作すべし。

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どのクラスも教室内騒然となりながらもどうにかペイント終了。来週は各自で幌(といいつつ紙)をカットして、バッグの組み立ての行程に入ります。乞うご期待。

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