さて先週の授業でバッグらしい形になってきたジュニアのメッセンジャーバッグ。車のシートベルトや自転車のチューブなど、フライターグの代名詞とも言える「役割を終えた身の回りの素材」を付け足しながらいよいよ仕上げをしていきます。
まずはこちら、自転車のチューブ!なんと今回の制作のため特別に、札幌のシェアリング自転車・ポロクルを作っている武田産業さんから、パンクしたチューブを譲っていただきました。フライターグの制作に、ポロクルのおさがりってあたりがナイスですね。ありがたく使わせていただきます!
ずいぶんきれいなので聞いてみたところ、自転車をお店等に納品する際、運んでいる最中にもけっこうパンクしちゃうものなんですって。なのでほぼ新品みたい?ですが、たまにパンクの修理の跡が見つかると「当たり!」と喜ぶ子どもたち。
チューブのバルブの部分を切り取り、半分の幅に割いて準備しておきます。
そしてこちらは車のシートベルト。
「ほんものだー!」と歓声があがるも…あれ?く、黒くない!がーん。そうか、最近の国産車は内装もいろいろですよね。ベルトもたしかに黒いのは少ないのかも…
でも今回は、なるべくフライターグのそっくりさんを作りたい。
しょうがないので、とりあえずみんなで「黒く塗りつぶせ!」ひいー
素材の準備が全て整ったところで、バッグの最後の作り込みへ。
まずは中のポケットを作るため、細かな折りたたみや、切り込みの接合を。
さらにバッグのくちとポケットを合わせて、割いた自転車のチューブをぐるりと留める。「つけにくいー」はいはい。チューブは伸びるのでね。カーブもあるし、たしかに作りにくいところなのです。このあたりは各自で工夫してがんばれ!
ベルトつけはガンタッカーを使って。
裏側の処理がこれまたたいへん!ちくちく飛び出た針を、ペンチでひとつずつ倒してたたみます。手間がかかりますが、完成までもう一息!
大事なブランドネーム「FREITAG」は、各自でもちろん手描きです。えふでっ子としてのデッサン力が問われるところですが、みんな見事に…バラバラじゃん!うーん。
最後にタグをぺたりと貼りつけたら、メッセンジャーバッグの完成!
制作工程はなかなかたいへんでしたが、2012年度の最後の大作になりました。
ずらりと並ぶとこりゃ壮観。
もちろん全員柄がちがうのがフライターグ。
中のポケットもこの通り!
4月中旬、D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KGにて子どもたちが作った紙のメッセンジャーバッグの展覧会を開催予定。えふでっ子はもちろん、フライターグファンの方は必見です。会期中、同会場にてトークイベントも予定しています。詳しいお知らせは、近日中にこのまほうの絵ふでのウェブサイトにアップします。お楽しみに!