4月L-Program No.2 箱に見えるだろっか


鉛筆でダンボール箱を描きました。箱はシンプルな形だからこそ、どう描くか、どう見せるかを考えることが大切です。

The theme of the class was a cardboard box drawn in pencil. A box is simple therefore it is important for them to think about how they will draw it and how they’ll look at it.

 
 
新学期二回目のラボの授業。イーゼルを使っての制作です。ラボの子ってすごく絵が好きで、美大とか行きたい!って子ばっかりなんでしょう?…みたいなイメージがあるかと思いますが、意外にそうでもないんです。もちろん制作は好きだと思いますし(好きだとワシが思いたいだけ?)熱心なんですが、どちらかというと、ものごとをきちんと考えるのが好きだ、というのが正しいように思います。くどい話にもついて来れるし、ダメ出しにも素直に対応できる。成り立ちを考え、しくみに興味がある。そんなのが目標。あれ?、考えてみると、えふで歴がすごく長い子も結構多い。よく考えたらキッズからの子だってけっこういる!ぬう。付き合い長くなると、ほとんど近所のおじさん的な雰囲気だのう…

さて今回はイーゼル(画架)の扱いも再チェック。えふでっこは、小さい子でもイーゼル使う授業があります。理由は単純。視点の移動が少ないのがいいところなんです。姿勢や、高さ、角度など、基本的な部分を毎回毎回確認するのが大事。

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モチーフはこれ。単純な箱。まずはモチーフを見ながら、描くべきところの戦略を立てる。

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シンプルだが、画面に対しての角度の設定など、ツメるべきところは、それこそ無数にある。

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ふむ。みんながんばった。授業の中では、箱にどのような力が加わっていて、その結果どのようにふくらんでいるのか、そんな、静の中にある動的な力のバランス、みたいなことを説明に使って延々と話しました。見えているものから何を引き出すのか、何を伝えるのかを考える…そんな制作を求めました。