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後期のキッズコースのスタートです。気合いもあらたに、10月1週目は実験系の工作プログラムに挑戦しました。メインの素材となるのはこの「まほうの粉」。さて、これはなんの粉でしょう?
キッズからの回答は…
「こむぎこっ!」
そのほか、「さとう」「しお」「かたくりこ」「しらたまこ」…
なるほど、たしかに、身近な白い粉といえば、おうちのキッチンにたくさんありますね。
中には「チョークのこな!」という子も。けっこうおしい!
正解は「石膏」でした。
建築材料のとして使われたり、陶芸の制作などで、型取り用の素材として使われることもある素材。つまり、工作用というよりは、かなり専門的な素材です。
ちなみに絶対食べてはいけません!
石膏は水に触れると固まる性質があります。かなり敏感に反応するため、むやみに濡らすと全部使えなくなったり、混ぜる水の量を少しでも間違えると、固まるまでの時間が短くなったり、長くなったりする、キッズにとっては難易度の高い素材です。
つまり…「きちんとやり方を聞いてないと失敗するよ!」先生からの一言で、キッズたちは「ひえ〜!」ドキドキ。急ぐ時は急ぐ、丁寧にやるときはやる、メリハリつけて制作していきましょう。
つくるものは、コップみたいなこんな形。
石膏は白い粉なので、ふつうにつくるとみんな真っ白のものができます。しかし、せっかくつくるので、自分の好きな色にしよう!ということでまずは絵の具を混ぜて色水を作ります。水は、小さいカップできっちり計ること!こぼさないように、ゆっくり、コップの中へ。
絵の具は、スプーンに半分くらいがちょうどよい量。筆で丁寧に水に溶かします。
絶対に失敗したくない!とばかりにみんなとても真剣です。ほどよい緊張感、いいですね!しかし山場はここから。とうとう制作のキモになる石膏の登場!くしゃみ厳禁。
どのように石膏を入れていくのか?先生のデモンストレーションを食い入るように見るキッズたち…「よし、バッチリ、OK!」
自分たちで、水面に沈む石膏を観察しながら、少しずつ入れていきます。少なくてもダメ、多すぎてもダメ!
「こ、これどう?!」「先生、これ大丈夫??」ややパニックのキッズもちらほら。落ち着け!目の前の状態をよく確認するべし。石膏を入れたら、ひたすらよくかき混ぜます。ダマにならないように、底のほうからじっくりと。
石膏は、水に入れると徐々に状態が変化していきます。
食べ物にたとえると…はじめは牛乳→のむヨーグルト→ヨーグルト→ソフトクリーム→アイスクリーム→最後はカチコチ!
タイミングを見逃さないよう、根気よく混ぜ続けるべし!石膏が「ヨーグルト」の状態になった時点で、中に小さい紙コップを入れます。このタイミングがとても大事!うっかりすると「あれ、もう、ソフトクリームだ!」いそげー!
教室内が騒然としつつも、なんとか全員ここまで進むことができました。
あとは取り出すだけ!石膏は、固まる時に熱を出します。しばらく置いておいたコップに触ってみると…「わ!あったかくなってきた!」うまく固まってきた証拠。紙コップを丁寧にやぶいて取り出します。
とれた!最後は口の部分を整えて、完成!
ありゃ!穴があいたり、コップの形がゆがんでしまった子も。でもみんなやりきった感満点。最後まで緊張感をもって頑張りました!迎えに来たお母さん「どうやって作ったの?」とびっくりしていました。みなさん、どんなふうに作ったのか、おうちの人に詳しく教えてあげてね!