10月K-Program No.18 かたかたかちかち


石膏の粉を溶いて固める過程を体験するプログラム。石膏を色水に溶いて、大小の紙コップの間に流し込んでしばらくすると…カチコチのカップができました。

The program was to experience the process of dissolving and strengthening burnt plaster. They dissolved powder of the burnt plaster in colored water, and poured it between the big cup and the inserted, small paper cup. In a few minutes… It became a new, solid plaster cup.

 
 

後期のキッズコースのスタートです。気合いもあらたに、10月1週目は実験系の工作プログラムに挑戦しました。メインの素材となるのはこの「まほうの粉」。さて、これはなんの粉でしょう?

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キッズからの回答は…
「こむぎこっ!」
そのほか、「さとう」「しお」「かたくりこ」「しらたまこ」…
なるほど、たしかに、身近な白い粉といえば、おうちのキッチンにたくさんありますね。

中には「チョークのこな!」という子も。けっこうおしい!
正解は「石膏」でした。
建築材料のとして使われたり、陶芸の制作などで、型取り用の素材として使われることもある素材。つまり、工作用というよりは、かなり専門的な素材です。
ちなみに絶対食べてはいけません!

石膏は水に触れると固まる性質があります。かなり敏感に反応するため、むやみに濡らすと全部使えなくなったり、混ぜる水の量を少しでも間違えると、固まるまでの時間が短くなったり、長くなったりする、キッズにとっては難易度の高い素材です。

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つまり…「きちんとやり方を聞いてないと失敗するよ!」先生からの一言で、キッズたちは「ひえ〜!」ドキドキ。急ぐ時は急ぐ、丁寧にやるときはやる、メリハリつけて制作していきましょう。

つくるものは、コップみたいなこんな形。

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石膏は白い粉なので、ふつうにつくるとみんな真っ白のものができます。しかし、せっかくつくるので、自分の好きな色にしよう!ということでまずは絵の具を混ぜて色水を作ります。水は、小さいカップできっちり計ること!こぼさないように、ゆっくり、コップの中へ。

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絵の具は、スプーンに半分くらいがちょうどよい量。筆で丁寧に水に溶かします。

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絶対に失敗したくない!とばかりにみんなとても真剣です。ほどよい緊張感、いいですね!しかし山場はここから。とうとう制作のキモになる石膏の登場!くしゃみ厳禁。

どのように石膏を入れていくのか?先生のデモンストレーションを食い入るように見るキッズたち…「よし、バッチリ、OK!」

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自分たちで、水面に沈む石膏を観察しながら、少しずつ入れていきます。少なくてもダメ、多すぎてもダメ!

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「こ、これどう?!」「先生、これ大丈夫??」ややパニックのキッズもちらほら。落ち着け!目の前の状態をよく確認するべし。石膏を入れたら、ひたすらよくかき混ぜます。ダマにならないように、底のほうからじっくりと。

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石膏は、水に入れると徐々に状態が変化していきます。
食べ物にたとえると…はじめは牛乳→のむヨーグルト→ヨーグルト→ソフトクリーム→アイスクリーム→最後はカチコチ!

タイミングを見逃さないよう、根気よく混ぜ続けるべし!石膏が「ヨーグルト」の状態になった時点で、中に小さい紙コップを入れます。このタイミングがとても大事!うっかりすると「あれ、もう、ソフトクリームだ!」いそげー!

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教室内が騒然としつつも、なんとか全員ここまで進むことができました。
あとは取り出すだけ!石膏は、固まる時に熱を出します。しばらく置いておいたコップに触ってみると…「わ!あったかくなってきた!」うまく固まってきた証拠。紙コップを丁寧にやぶいて取り出します。

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とれた!最後は口の部分を整えて、完成!

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ありゃ!穴があいたり、コップの形がゆがんでしまった子も。でもみんなやりきった感満点。最後まで緊張感をもって頑張りました!迎えに来たお母さん「どうやって作ったの?」とびっくりしていました。みなさん、どんなふうに作ったのか、おうちの人に詳しく教えてあげてね!