今週のジュニアは「ガラでもないぜ」の続き。
先週ペラペラの大きな紙に描いた柄。サインペンでひたすら描くの苦労したぞ。そしてただでさえ破けやすいこの紙で、今週はシャツの形に組み立てていくのだ。
まずは8つのパーツをはさみで切り抜く。
襟やカフスも別にあるという、なかなか本格的なシャツ仕立て。
本来はミシンで縫うところ…えふでの場合はホチキスで!
ミシンみたいに隙間なくバチバチ留めてくのだ。
こりゃ…ソーイングというよりペーパークラフトに近いかも。しかし平面じゃないところが小学生のジュニアたちを混乱させる。見頃を中表にして、ほぼ直線の肩を合わせるところまでは良いんだが、袖のカーブにはさすがに一苦労。なんてったって紙だもん、破けそう!
袖山を合わせて上から下へ。パーツの端を合わせるように引っ張ったり紙を滑らせたり。コツがわかると「なるほど!」「わかった!」なかなか賢いぞ。
片方できれば、シャツの構造のイメージが見えてくる。
しかし肩、袖、脇…と調子良くつけていったところで
「あれ?これって裏返さなきゃいけないの?」
そりゃそうだ、ぜんぶ中表にした状態で作っておるであろ。しかし紙はペラペラ、ホチキスでパリパリの状態…
こ、このまま袖を返すとなると「絶対むり!」「破ける!」
ならば布みたいに柔らかければいいのか?
ということで、ここまで作ったシャツ全体を…えい!
ここまで大事に大事に作ってきた作品だが
容赦なくつぶしてクシャクシャのふにゃふにゃ作戦。
「ていねいにクシャクシャにする」なんて一見矛盾した言葉も、イケてるえふでジュニアには通じるのだ。気をつけろよ!
で、そーっと開いて、袖を筒にしたら
そこから少しずつ袖口を引っぱり出して…ドキドキ
ふう〜、成功。
手でアイロンみたいに伸ばすと、何だかいい質感。
あとはカフスや襟をのり付けしたり、それぞれお手製のボタンやポケットつけて仕上げにかかる。
ジュニア全員がシャツ完成!すげ!
はじめはどことなく半信半疑だった子どもたちも「このシャツなら着たい」「次はほんとに着れるシャツを作りたい」などと、おもしろさにすっかりはまってしまった様子。子どもは意外と型通り作るの好きだよね。どのクラスでも子どもたちの集中力はすさまじいものであった。つーかこれ、大人が作ってもおもしろいぞ。
そして「シャツの仕組みがわかれば、同じように布でも作れるよ」なんて言ってたら…ぬぁんと今日、ほんとに作ってきたのがいた!自分で作ったシャツ着て教室に来たん。さすがのワシもびっくり!
家にあった布を切って、部屋にこもってミシンでカタカタ…型紙もないのに、自分の持ってる服に合わせて全部ひとりで作ったそうな。小6女子、ここまでできる!