6月L-Program No.8 印象②


池の様子を定点で長時間映した映像を見ながら、水面に映る図像や、光の揺らぎなどを絵に表しました。参考にしたのは、モネの睡蓮シリーズ。細かい部分をそれほど描き込まず、色のハーモニーで、深みのある印象を目指します。色の効果や、画面の中での響き合いを感じながら制作を進めました。

They painted the appearance of a pond, the image of a surface or the movement of light. The students watched a movie of a pond, which was in a fixed position for a long time. The work referenced is the water lily series by Monet. They aimed for a deeper impression with harmony of colors but without painting details. They felt the effect of the color on the canvas while painting it.

 
 
今週は、印象主義を意識したキャンバス作品完成の週。今までの制作にはなかったチャレンジなので楽しみ!

印象主義の作品のポイントは、今回ざっくりいうとこのふたつ。
・黒は使わない。
・固有色のところには、必ず補色(正反対の色)もつかう。
あとは自分のセンスも大事!「こういう感じがしました」というイメージを、タッチや色で工夫しながら表現すること。近くでみると何がなんだか分からなくても、遠くからみると、描けてるかどうかはっきり分かる。こまめにチェック!

201406L_08works10

絵筆で線を描くのではなく、色をその場所にぽんと置いてくるイメージで。
目を薄めたり、遠目から見るなどして全体の雰囲気を確認しつつ描き進めます。

201406L_08works06
201406L_08works07

遠くからみるとだんだんと空間が感じられるようになってきました。ここからがけっこう楽しいところ。

201406L_08works08

描かれているモノの輪郭がわかりにくいので、
完成に近づくにつれぼんやりとした絵画になってしまう事があります。
必要な所にはハイライトを使って、画面の中のバランスを引き締めます。

水面の写りこみの感じ…わるくない!雰囲気出ています。

201406L_08works14

感じ出てる!それにしてもみんな、同じ映像を見ていても、感じる色味はそれぞれですね。

201406L_08works15

モネさまの絵画をはじめ、印象主義の作品を色々見て参考にしてきましたが、落ち着いた雰囲気の中に現実にはありえない色をさりげなく使っていたり、色のコントロールがとにかくうまい。色の効果を完全に理解しているからこそできる描写。これを実践したのは、かなり貴重な体験になった様子。頑張りました。

201406l_08work