この制作の主役は「白」。白は他の色に影響されまくる。つまりまわりとの関係性の中でいかされる特殊な色。それにふだん白い紙に絵を描く時、白は「描く」というより、紙の白さを「残す」ことで利用してきた色なので、いきなり主役になっちゃうとみんな何となく違和感がある様子。その感覚を、今回はちょっと崩していきますよ。
モチーフにしたのはシャツブランド▶︎motoneの白シャツ。手首にリブがついているのがワンポイント。
まずはキャンバスの地にそれぞれベースの色をつけてから、制作を始めました。
白は不透明で下地を覆い隠すので、その加減をどんなバランスにしていくのか、それぞれ試行錯誤しながら制作を進めていました。筆で描いたり、ペインティングナイフで盛ったり削ったりしつつ、絵の具の「厚み」や色の「強弱」を感覚で掴んでいく。シャツの制作は翌週に続きます。