3月L-Program No.32 美術の物語

アルタミラの洞窟から現代美術まで、いろんな時代のいろんな人たちが作品を残してきました。世界中のたくさんの美術館で見ることができる作品もあれば、作品保護のために直接見ることができないものもあります。この授業では紀元前から2000年頃までの絵画作品を年表上に並べ、時代ごとの流れをみんなで見てみました。美術はもちろん世界の歴史などの知識が増えている中高生にとって、きっと刺激になるはず。約200のいわゆる「世界の名画」を取り上げてみました。

まずは1/10サイズに出力した作品画像を手分けしてカット。

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ラボの中高生はえふででの制作が長い子が多いので、これまでの授業でとりあげた各作品については断片的にでも知っていることがたくさんあります。「この作品みたことある」「前に模写したよね、懐かしい」という作品も少なくありません。

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作品の準備をしている時点で既に「え、この作品こんなに小さいんだ!」という発見も。

さらに作品を貼るための年表ベースを準備。西暦0001年〜100年まで、各世紀1枚ずつの壁を用意。各作品の制作年に合わせて、1枚ずつ作品画像を貼っていきます。

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どんなに有名な絵でもほとんどの子が漠然と「古そう」という意識しか持っていなかったところ、「へえ、ダビンチよりも先なんだ」「ピカソって意外と最近の人だね」など年表軸の上に並べることでたくさんの発見が。

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何より大きな発見は、ルネサンス以前に残されているもので有名な作品がすごく少なかったこと。反対に1800年代頃からは爆発的に作品数が増え、壁を2枚、3枚と増設するほど。

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様々な時代の作品をごちゃ混ぜにして並べ直してみることで、絵画表現の流れを知ることができて、なんだか新鮮な体験になりました。さらに次週以降はこの大量の作品をキッズ、ジュニア、ラボの全コースで模写の制作へと展開していきます。お楽しみに!