5月J-Program No.5 コトリエ②


自分たちの計画をもとに、木材で本物の餌箱作りを始めました。のこぎりや金槌を使ったことはありますが、自分自身で考えたプランの通りに作るのはとてもむずかしかったようです。

Based on their own plan, they began to make the real feed box out of wood. Before they had experienced working with saws and hammers, but it was very difficult working from an idea they planned by themselves without directions.

 
 
小鳥のための餌台制作、2週目。前週に作った模型をもとに、本制作に入ります。
一週間の間に、自分が立てたプランを「考え直してきた」という子もちらほらと。さらに「使いたいものがある」と素材を持参する子も!やる気まんまん。期待感が高まります。

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さっそく用意した木材を紹介。板材、ブロック、さらに生木の枝など様々です。
それぞれの扱いや特性について簡単な説明をしたあと、ひとつだけ大事な約束を伝達。
「一度切ったものは責任を持って使い切ること。」単なる思いつきで使わずに、切る前によくよく考えてから手を付けるというルールを徹底。とにかくむやみに素材を無駄にするなということです。

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えふでのジュニアにもなれば、当然のこぎりは「使える!」
金槌で釘を打つのは「大丈夫!」
どんな釘を使えばいいかは「そんなのわかるよ!」
ほほうー。そうだよね。今までの授業である程度の制作経験はあるはずです。じゃあがんばれよ!ということでさっそく制作スタート。

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実はこれまでのえふでの授業では、素材の扱いや道具の使い方、制作手順など、かなりねらいを絞ったプログラムが多かったのです。注意するべきところや難しいポイントなど、その都度ていねいにひとつずつ指導をしてきました。しかし今回に関しては、自分でプランを立てるところから始まり、素材の選定、手順の組み立てなど、ほぼ全ての行程で、個々の実力が問われます。

初めはどのクラスも勢いのある出だし!みんな夢中になって取り組んでいましたが、30分、1時間と経つにつれて…「うーん困ったな」「うわー、釘が抜けない!」「木が割れた」などなど、うまくいかないことがどんどん出てきます。普段の通り落ち着いてすればできることも、イメージばかりが先行し作りたい気持ちが高まると、どうにもうまくできなくなる。あっちを打てば、こっちがゆるむ。焦れば焦るほど、道具を思い通りに扱えない…

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どの子も顔を真っ赤にしながら真剣に素材や自分の技術と格闘していましたが、夢中になればなるほど視野が狭くなってしまう、というジレンマがありました。途中で自分のプランを変更するのはもちろんOKです。ただし作り手の都合ばかりではなく「小鳥のために良いのであれば」という条件付き。しかし一度こだわりやイメージを強く持ってしまうと、なかなか冷静な判断ができない様子。「それって、丸じゃなければいけないの?」「わざわざ打ちにくい角度で作ってない?」「木口は割れやすいよね」などなど、手は貸さずとも一言ずつ声をかけるだけで、あっ!と気付くことばかり。こ、これは鍛えられるぞ!

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大まかな骨組みができたところで、次週に持ち越し。思うようにできなかったことは、ちょっと頭をクールダウンして、もう一度自分の作品について考えてみよう。意外なところにヒントや逃げ道があるかも。ということで次週に続く!