ワシらが尊敬するブルーノ・ムナーリ先生は著書『ファンタジア』(みすず書房)の中でこんなことを言っておる。
子どもは壮大なファンタジアの持ち主だと多くの人が信じている。なぜなら、現実でないものを子どものイタズラ書きや話す内容から感じ取るからだ。あるいは、大人は、自分がずいぶん条件づけられて行き場のない状態にあるから、もう子どもと同じようには発想できないと感じ、子どもの壮大なファンタジアを信じ込んでいるのかもしれない。しかし実際には、子どももきわめて単純な操作をしているに過ぎない。つまり、子どもはよく知らないものには知っているものを投影するのである。食べる、泣く、眠る、母さんと話す、うんちをする、歩く、そして眠る、これが子どものすることだ。世界を知らない子どもに撮ってはどんなことも自分と同等となる。例えば、大きなボールは小さなボールのお母さん。ボールが汚いな、今うんちをしたんだね。ボールは寒いかな、ぼくは寒いよ……とこんなふうに。これはファンタジアではなく、自分の知っている世界の投影でしかない。
むー、知っているものを投影…なかなかこうは言えない。さらにさらにムナーリ先生こう続ける。(ワシ注:のびのび自由になるためにはたくさん学んで記憶せよといっているところに注目)
もし子どもを創造力にあふれ、息の詰まったファンタジア(多くの大人たちのような)ではなく、のびのびとしたファンタジアに恵まれた人間に育てたいなら、可能なかぎり多くのデータを子どもに記憶させるべきだ。記憶したデータが多ければその分より多くの関係を築くことができ、問題につきあたってもそのデータをもとに毎回解決を導きだすことができる。
ということで今週のジュニアはひっさしぶりに想像して描く絵。今回はキーワードを関係づけて、新種の生き物を考える。なかなかおもしろいのができたぞな。

・鳴き声は「クエーッ!クエッ」
・一部、毛むくじゃら。
・足の指は4本。
・ヒトや動物は食べない。草木を食べる。
・夜、ひとりで歩く。
などなど、いくつかのヒントとも思えることばから絵を描いてみた。特に正解もないのだが、ジュニアはディテールまでしっかり描き込めるように!

先週に引き続き透明水彩を使ったのだが、うまいこと使いこなしておる。
いっちょまえに絵本作家のようではないか。よいのう。

「クエーッ!クエッ」
ポケットにエサ蓄えとるだな。つむった目がよい。
