2011.5.15.sun

「美術の教育」と「美術を通した教育」
専門家にとって、この違いはたいへん大きなものなのである。
実際には中2ぐらいから「美術の」指導が可能になってくる。
…はずだったんだが…
いや、今年のラボすげーぞ。中1がよく食らいついておる。
ジュニアで鍛えられた北のエリート集団(ⓒ押忍!手芸部 部長)の呼び名はダテじゃないな。

そんなアートラボの生徒は中1から高2まで。
この5年差は相当でかい。
だってね、男子中学生なんか中1と中3では違う生き物よ。
そこに持ってきて高2なんて、中学生から見たら
…ほとんどワシと同年代。
…なわけないかビシ(のりつっこみ)

さて、今回のモチーフはこれ

何度か描いてるバタールだが、今回の作品は全体的にかなりの高得点!中1は中1なりの、高校生は高校生なりのよいチャレンジをしておる。せっかくなので、この5年の年齢差が制作面での見方・とらえ方の違いにどう影響しているか見てみようではないか。

【中1】これはセンスある。たまたまできちゃった感も否めないが、観察に光るものを感じる。

【中2】を!どことは言えぬが、立体感が加わってるように思えるな。

【中3】ありゃ。立体感に加えて存在感やらずっしりした重さが感じられるぞ。物おじしない鉛筆の積極性がいいな。

【高1】なんと!自分がモチーフのパンをどういう角度で見下ろしているのか、目線にアングルが加わっておる。やるなー。

【高2】えふで最高学年。これ写真だとわかりにくいが、存在感が相当あるよ。アングルや目線はもちろん、目からの距離が何となく感じられる…表現としてよい踏み込みである。

やはりこのへんの客観的な正確さのクリアがあってはじめて「個性」がうんたらとか言って良し!扉に手をかけるのだ!