うそつきマーケット

2016年7月30日(土)▶︎ロードアート おやゆびひめと一緒に開催した、まほうの絵ふでのこどもたちのお店『うそつきマーケット』。店頭に並ぶのは教室で4歳年中〜高校2年生のこどもたちが作ったたくさんの作品です。さらに販売するのもジュニアの小学生という、世にもめずらしいマーケットです。出店したのは全5店舗。各店の担当4名が、早番/遅番に分かれてお店を切り盛りしました。

買い物に使うお金は、この日南一条通で配布されたおもちゃ銀行券「チャリン」。ホコテンに来た人ははまずチャリンバンクに立ち寄り、おひとり100万チャリンをもらいました。うそつきマーケット以外にも、ロードアートに参加したり、隣のブロックで実施していた自転車のイベント『SAPPORO ♡ BICYCLE DAYS』で様々な体験をするためにもチャリン札が必要になります。

チャリン
 

さてさて、こどもたちのうそつきマーケットの目標は、ずばり完売!「お客さんは何人くらい来るのかな?」「ひとり1個は買ってもらわないと…」ただお店を開いただけではきっと売れないぞ。どう売り込むのが良いのか、前日から作戦を練りに練って、本番の日を迎えました。

商品だけではなく、お店の雰囲気づくりも手を抜けない。全体のデザインはラボの高校生・さきちゃんが担当。什器にはラボのみんなが作ったマーケットボックスが並びました。積み上げて棚にしたり、カウンターとして使ったり、トレーとして陳列したり、かなり便利!

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開店の準備の時にはすでにお客さんがちらほら並びはじめていました。

「あともう少しで開店でーす!」

ギリギリの設営の中、待たせているお客さんに声かけします。なんとか設営を完了して13:00に「開店です!どうぞ」スタートから、かなりの人気で全店にお客さんの列ができはじめました。

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1「でたらめなはなのたね」のお店

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キッズの子たちが描いたいろんな花のパッケージには、本物の花の種が入っています。何が咲くのかは…育ててみてからのお楽しみ!お母さんたちにも「おもしろ〜い」と大人気。

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2「そっくりだけど食べられないパン・おかし」のお店
キッズコーズのこどもたちが小麦粉粘土で150ほどの商品を作りました。

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お店にぎっしりならべた様子はかなり本物っぽい。

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小さなこどもたちから大人の方まで「おいしそう」「これがいい!」と選ぶのも楽しそうでした。

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3「新鮮そうだけど食べられないさかな」のお店

制作はジュニアコースが担当。大小さまざまなさかなが約80尾!

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張子の技法で作ったさかなは、立体的でほんものサイズの見た目ですが、紙でできているのでとっても軽い。

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目玉商品は、最大サイズのマグロ。うそつきマーケット最高値、破格の100万チャリン!売れるかな?

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4「意外と使えるしょくひん」のお店
アンディ・ウォーホルの作品で有名なキャンベルスープをはじめ、世界のいろんな缶づめをずらりと80個ほど並べました。えふでジュニアの力作。

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飾るのにも素敵ですが、中身にはトイレットペーパーやガムテープなど日常生活にあると便利なものが入っているのが他にはない特徴。「見た目がいいだけじゃなくて中も便利ですよ!」

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5「名作ぞろいのほん」屋さん
アートラボが担当した名作ぞろいの!?絵本屋さん。童話「おやゆびひめ」のサイドストーリーを考えて絵本の形に製本しました。中には挿絵も入っていてかなり本格的。コメディ的なストーリーからせつないお話、ハッピーエンドのお話などそれぞれの特色がありました。

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お店のこどもスタッフは、忙しい中お客さんに対して「これはほんとにいい商品なんですよ」「こちらもおすすめですがいかがですか?」などコミュニケーションをとりながら対応していました。なかなか頼もしい。

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ちいさなこどもたちをはじめ、おとなの方も、幅広い年代の方がえふでの子どもがつくった作品を買い求めに来てくれました。

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「ほんとに(買って)いいの?」などなど感嘆した声もちらほら。「このふぐ、かわいい〜」「ラベルがよく描けてるね」など、それぞれの好みの作品をじっくり見てセレクトしていました。

 

行列もおさまり、ひとだんらくした後にも「お部屋のインテリアに、いかがですか〜」道行く人がいたら常に声をかけて、ちょこちょこと確実に販売数を増やします。

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一番早く売り切れたのは、ほん屋さん。開店時間の半分ほどでほとんど売り切れ状態に。

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「すごい」「やった!」の反面、「これだと来てくれたお客さんに出せるものがない!」そこで、お店のスタッフたちで相談して「おやゆびひめ」の登場キャラクターを描いたポストカードを制作することに。えふでっ子なのでやはり「自分で作る」ことには慣れています。しかも、完成した作品をならべると気持ちいいくらいすぐに売れていく…そういうやりとりも手応えになった様子。

一番商品数が多かった「はなのたね」屋さん。買いに来た人とのチャリンの受け渡しもひっきりなしで大変!お客さんを待たせてしまうのも時間のロスになってしまうので、ラボスタッフの子が急遽サポートしてくれました。

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売れても売れても完売への道はなかなか遠かったのですが、売り切った他チームも最後はお客さんの呼び込みに参戦。お店全体の雰囲気は最後まで活気があり、お客さんもほぼ途切れなく立ち寄ってくれました。最後は全店舗・完売達成!これはすごい。

・売上の結果
はなのたね・・・・3,100万チャリン
パン・おかし・・・1,650万チャリン
さかな・・・・・・1,650万チャリン
しょくひん・・・・1,730万チャリン
ほん・・・・・・・713万チャリン
全店舗合計売り上げ・・・・8,843万チャリン!

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店舗グッズのデザインはアートラボのさきちゃんが担当しました。各店舗に合うテーマカラーを決め、マークを制作。看板やテーブルクロスへのデザイン展開まで。それぞれの制作物は、さきちゃん自身が担当したほか、キッズコースの授業などで制作できるように、作り手に合った技法や手順を先生たちと相談し、考慮しながら制作方法を考えました。目線を広げるいい経験になったね。

各お店のテーブルクロスはキッズコースのみんなの力作。

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・撤収
使った什器やものをまとめて、運搬トラックに積み込むところまでこどもたちが担当。現場では仕事分担、そのほか気がついたことはその場でこなす判断力なども大事。どんな仕事に対してもポジティブで、自分たちでやるのが当たり前でしょ、という空気がこどもたちの中にあって、とてもよかったです。

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[PHOTO]中嶋史治