20世紀の人々をかく(フライヤーver


  

 
アウグスト・ザンダー(1876~1964)は、ドイツを代表する写真家のひとりです。
第二次世界大戦をはさむ1890年~1950年代。ザンダーは、農夫や職人、芸術家など、さまざまな職業の、様々な年齢の人々を撮影しました。ナチス政権下、ザンダーが隠し、守りぬいた写真は、4万枚におよぶそうです。1980年代になって、これらの写真は『20世紀の人々』として写真集にまとめられ、世界的に知られることになりました。

 
 

「まほうの絵ふで」で、この『20世紀の人々』をテーマに、ふたつの授業を行いました。

2015年9月のジュニアコース(小学校3年生~6年生)では、ザンダーの写真からそれぞれ1枚を選び、鉛筆で模写。モノクロ写真のトーンを描き分けられるよう意識して制作しました。その後、写真の人物がどんなことを考えていたのかを想像して、彼らの「ことば」を文章にしました。
→授業レポートはこちら

 

 
 
アートラボ(中学1年生~高校2年生)では、ザンダーの写真から人がいなくなった状態を想像し、風景のみを大画面に描く共同制作を2017年4月に実施。今回の展覧会では、その風景の前にたって写真を撮影することができます。*ギャラリー隣接のマッキナフォトでモノクロ写真プリントもオーダー可能!

 
 
 
写真の人々と、絵ふでに通う小学生は、おそらく100歳以上年齢が離れています。写真をみつめ、模写し、想像することからみえてくること。1世紀という時間を、子供たちが鉛筆でつなぐ展覧会を、お楽しみください。


20世紀の人々をかく ~アウグスト・ザンダーの写真から~
会期:2017年4月27日(木)~5月6日(土)
   11:00 ~ 19:00
   *4月30日(日)~ 5月1日(月)休廊
会場:D&DEPARTMENT HOKKAIDO GALLERY
住所:札幌市中央区大通西17丁目1−7
入場:無料