2010.4.24.sat

今週の授業も無事終了。
どのコースもなかなかハイレベルであった。
GW前でもろもろ連絡事項もあるが…まずは今週配布した繪筆新聞の裏面に書いたテキストをぜひblogにも掲載しようかなと。なぜなら珍しくワシが子どもを誉めてるから。たまにはいいであろ。

 うーむ三日会わざれば、なんて言うけど…ここ最近、校長感心しております。この間、教育大に合格が決まって英語の先生になりたいというコーちゃんとこれから北大でバケ学をやるというマッキーが遊びにきました。この二人は去年の三月絵ふでを「卒業」した生徒なんです。えふでは十七歳まで。高校二年で強制的に卒業なのですが、そんな中には四歳からずっと通ったなんていう強者も。つーかそれってなかなかできないことですよ、子どもも偉いが、親もすごい。ひとつのことをそれだけ長く続けたってことだけでもすげーもんだ。実は卒業生が勝手に作った「オービーズ」というサークル(?)みたいなものもあるんですが、そろいもそろってなぜか学業優秀なのです。しかもコーちゃんなんか差し入れですつーて、ドーナツ買って来てくれたんですよね。…けっこう自分で食ってたけど。別に貢ぎ物を要求してるんじゃないですよ。喜ぶと思ってって考えて、お小遣いで買って来てくれる。こういう気配りがうれしいですよ。これは親御さんを見て成長してるんだなあと思うのです。しかも、そこでどんな話になるかというと…これがまたいっちょまえに教育・国益・国際競争力だとかなんです。それでいてマッキーなんか「その話しの根拠は?前提になってるデータは何?信憑性は…?」なんて言い出したりして。まさに刮目して見よ、というやつですよ。真駒内教室でうっきゃー言ってたちびっ子時代を知るワシとしてはなんかね、成長がまぶしく見えるわけです。また別の日には、ラボが終わってしばらく残ってた高校一年(つい最近入学)と高校二年の生徒二人と話していたんですが、これにもしみじみ感心しました。ゆとり教育の是非とか中国都市部の格差についてとか、受け売りじゃなくて自分の目で確認したことで自分目線の意見を言ってる。うーむ大人と対等に話せて、しかも対話が成り立つ。女子も三日会わざれば刮目して見なくちゃ、というところです。この子達もえふで歴長いのです。
 さて、校長としては常に言い続けていますが、えふでを長く続けて欲しいというより、四歳・九歳・十四歳の心とからだの大きな変化が来る時を、ぜひ制作をしながら迎えて欲しいのです。絵を描くことは外の世界の認識を自ら確認する作業なのですからね。もちろんいつかはえふでを離れる時が来ます。が、作るセンスも含めて、知ってしまうと、知らない世界には戻れません。知って苦労するのがいいことなのか、知らないままでいるのが幸せなのか…答えはまだ出ませんが、オービーズを含め、知ること、知りたいと思うことで伸びていく子どもたちの成長を見ていると、まだまだ日本もイケるんじゃないか、と。というか世界的に活躍するような大物になってくれるかも知れないと思ったり…。いやいやワシの老後も安泰じゃ。