2011.4.24.sun

キッズの子どもたちにとって、実は絵の具ってそうとうたいへんな画材のひとつである。どうでも良ければそりゃ色はつくけどさ。発色良くいい感じに仕上げるには、いろんな問題が山積み!
・絵の具の混ぜ方(混ざり具合)
・水の量
・筆の状態(きれいか?)
・筆に含まれている絵の具の量…
などなど、描きたいものにあわせて、ねっちり塗ったりあっさり塗ったり。いろんな使い分けができるようになるのは…うーん、えふでの子どもたちを見てると、だいたいジュニアになる頃からかの。それまでどんな経験できるかがカギ。

今回はものすごく薄い紙を使って、「ちょうどいい」感じがわかるようにしてみたぞ。触るとシャカシャカと音がなるほど薄い紙。そうだな…たとえて言うなら金魚すくい!スーイスイと筆運びができるくらいの溶き方をめざすが、うまくいかないと見事にクシャクシャ!いやでも絵の具の状態を意識するようになる。紙を持ち上げた時にビリッと破けるのは水が多いってことだ。

さらにいろんなものに絵の具をつけて、スタンピング。

きれいにできるか、スタンプにつかう素材と絵の具の練り具合の相性をみる。しかしこういうのはいくら口で説明したってわからんもんはわからん!うまくいく・いかないの経験をたくさん積んで、自分の制作の中で覚えるしかないのだ。

4月の全コースの授業に共通してることでもあるが、のーがきだけではできるようにならんのだ。ジュニアの張り子やフェルトの雨粒にも同じことがいえるぞ。子どもだから「できない」とか「うまくいかない」って人に頼るのはかんたんである。しかし冷静に原因を考えてみれば、自分で解決できるものばかりだぞ。作ってるものの状態をしっかり見るのはもちろん、匂いや手触りまで感じ取ってセンサーを細かく働かせるのだ。チェックポイントを多くしてちがいのわかるやつになれ!

で、翌週。
いろんな色や模様がついた薄葉紙は、予想以上にきれい。

エリック・カール風、バタフリャー!