2013年2月 冬のロードアート 終了しました

天気に恵まれて良かった!真冬のロードアート。バババババ…っと無事にラジコンヘリも飛んで、空撮にも成功。なんと機体とは別にカメラもラジコンでコントロールできるということで、プロポ(コントローラー)を操作したのはイラストレーターの大塚いちおさん。すっごく楽しそうでした。レポートはウェブサイトのえふでNEWSにアップしておいたぞな。…もう見たかね?

今回の真冬のロードアート「ふゆのほし」では、無謀にも冬に行う初めてのチャレンジ、ということで、思いきって社会的な試みをしてみました。ふだんはあんましやらないんですがね。美術ってときに反社会的だったりもしちゃうしさ。チョークなどを使っている夏のロードアートとは違い、使ったのは滑り止めの砂。札幌に住むひとなら冬ごとにどこかで必ずお世話になっている砂ですが、実は業者の人だけが撒いているわけではないって知ってましたか?基本的には大きな通り以外は、ボランティアだったり、町内会の方だったりと、その道路を使う人自身が撒くことが多いのだそうです。便利になった世の中とはいえ、冬の札幌はまだまだ不便さに直面する希有なところ。必要は発明の母、不便は発見の父(今てきとーにつくった標語)。不便を感じる時は子どもを鍛えるチャンス!と、この砂撒きの取り組みを盛り込んでみました。

テーマとなったのは、準備から当日まで、こころよく協力を申し出てくださった大塚いちおさんが描いてくれた星。それをプラスチックの板に型取りさせてもらい、子どもたちが砂を使って星型に抜き出すというステンシル方式で描きました。そこで使った砂は終了後、みんなでていねいに集め、帰りの道みち、ツルツルあぶないところに撒かれたのでした。ふふふふ。撤収するため駐車場に歩いていくあいだのいろんなところで、ワシはえふでの親子がついさっき撒いたであろう砂の痕跡を見つけてうれしくなったのだ。

しかしほんとはね、理想をいえば、こんなふうに「みんなで砂撒きしよう」なんてわざわざ言わずとも、北国ならではの不便さを解決するため、みんなが当たり前に行動するようになってほしいというのが校長の本音。自分が不便なら他人も不便。校長的には後ろの人のためにドアを抑える。席から離れるときにイスを引く…みたいに、他人が滑りそうなときには砂を撒く…もいいんじゃないかという感じです。どうすればいいのか、解決するための想像力こそが大事よな。

そして最後になりますが子どもたちの活躍を見守ってくださったお母さまがたは風邪などめしませんでしたでしょうか?スキーウエアとか、カイロを大量に貼って完全防備という方もいらっしゃった反面、意外に薄着だったりという方も…一方、お父さんがたは準備の力仕事担当ということで、ワシらと一緒に大急ぎで広場の雪かきして大汗かいてました。さすがお父さんたち、あの広い公園の雪がみるみる運ばれていったのでした。本当におつかれさまでした。
 さて、映像は只今編集作業中。公開をおたのしみに!