2013年6月 住んでみたい国、旅をしてみたい国

昨年度の作品返却。作品返却のお手紙のお題は、「行ってみたい国」という世界地図ネタでした。みんなからいろいろな返事をもらいました。ありがとう。キッズ・ジュニア・ラボ、各コースそれぞれ、ちいさな子から現実的なこたえをもらったかと思えば、中高生からファンタジックな返信があったりと、見ていて興味深く、また頼もしく思いましたね。

さて、けっこう前になりますが、田舎で見た小学生の標語にこういうのがありました。「ちょっとまて そのひと不審者 気をつけて」ちょうど道がわからなくなって、聞いたほうが早いと思ってクルマを停めた店先だったので、正直ワシはひっくりかえりました。さすがにこれ見て道は聞けないですよ。そういうワシは海外でもすぐ人に聞いて、よけいにわからなくなったりするんですが、思うに、みんな親切ですよ。ま、もちろんそういういい感じの人を選んで質問しているのではありますが。うーん、昨今の治安のこともありますし、校長自身、身なりがきちんとしているわけでもないので、あまり言えた義理ではないのですが、知らない子どもに話しかけたりするのは、ちょっとはばかられる空気感はありますね。それでもなるべく(フレンドリーすぎぬよう)気をつけて話しかけるようにはしてますが、日本であれ、海外であれ、他人から興味を持たれたということに対し、子どもの素直な反応が返ってくるとうれしいものです。

ワシは、自分と違うひとやものごと、つまり異文化に対する憧れなどを持つことはすごくええことだと思います。今あるものとはちがうものを求める気持ち、ここではないどこかに憧れる気持ち…それは時には単なるファンタジーなのかもしれません。しかし外国にそういうものがあるのかも、という思いや、見知らぬ人が何を考えているだろう?という好奇心も必要なのではないかと思います。もちろんえふでっ子にはさらに高い目標を持ち、自分の国や住んでいる街、お父さんお母さんのこと…話題が豊富で、自分の考えでいろんなことを説明できるひとになって欲しい。ただ目新しいから良い、海外のもの、知らないものが優れているというような安易な流れには乗らず、好奇心や憧れを抱きつつも、本質は何なのか、本当に優れているものは何なのかをきちんとジャッジし、探求する気持ちを忘れず、世界で活躍するだぞ。