2012年8月 道路に大きな絵がふたつ!

今年の夏休みは、えふでのみんなと道路に作品を描く、スペシャルプログラムを2つ予定しています。まずは5回目の開催となるおなじみ「ロードアート」。イラストレーターの大塚いちおさんと一緒に、チョークをたくさん使って「うみのあわ」を描きます。さらにチームに分かれてゲーム対戦するという、例年に増して熱い一日になりそうな予感…。
そして第2弾は、カードなのに立体の積み木に見える不思議な『Rocca』を使って、見るとクラクラ錯視が起こる「ふしぎな時計台」にチャレンジ。アートディレクターの柿木原政広さん、そしてゲームデザイナーのトゥルーリ・オカモチェクさんも再び札幌に登場!なぞのトゥルーリさんのまほうで、子どもたちみんなを不思議な世界に連れていってもらいましょう。

ロードアートうみのあわ 2012.7.29.Sun
これまで、数々の伝説をつくってきたまほうの絵ふでのロードアート。「プール」(2007年)、「ツリー」(2008年)、「まきば」(2010年)、「かめのなみだ」(2012年)など、毎年驚きの作品をつくってきました。今年の夏のロードアートは…「うみ」がテーマ。そしてそこでみんなでゲームをするのです。道路の上を青い海に見立てて、大きなさかなを泳がせましょう…といえばなんだかかわいらしい感じがしますが、今年のロードアートは予測がつかない!なぜなら転がるサイコロの目によって、子どもたちの制作がコロコロ変わっていく。当然、出来上がる絵も当日までわかりません。わくわく!

今年のロードアートのカギになるのは、ジュニアの小4〜小6のゲームリーダーたち。事前にルールを理解するのはもちろん、刻々と変わる状況に臨機応変に対応し、ちんまいクルーたちをまとめます。さらに大人のキャプテンの行動にも注目!自分のチームが勝つためには、あれこれ戦略を考えるキャプテンとの連携が重要です。たいへんそうなシーンも予想されるが、期待しとるぞ!
キッズから小3までの子どもたちは、チームを勝利に導くクルーとして、大いに走り、大いにチョーク塗りたくるのだ!街の真ん中の広い道路で、思う存分チョークを塗ることができるなんて普段はなかなかできないぞ。リーダーのいうことをよく聞いて、楽しく競おうではないか。

そんでもってラボの諸君。今年も君らの前に全日本選手権級のクリエイターがやってくる!正直言うなら…みんな変な大人かもしれない。目立ったり不思議な感じがしたり…大人なんだか子どもなんだか、ちょっと常識破りなところもあったりして、とにかく「フツーじゃない」感じがするであろう。しかし何とも言えない魅力がある人たちばかりぞな。彼らはみんな、ロードアートという特別な日を心底楽しみにしているし、現場ではラボの中高生を自分たちと一緒に制作する「仲間」として見るであろう。つまり…子ども扱いはされないということだ。夕方には全て消えてなくなるロードアートの様子を、しっかり記録し、作品にまとめてくれたまえ。いっちょまえなところを見せるチャンスぞな!

ということでまずはえふでっ子全員、雨が降らないように寝る前のお祈りをかかさぬこと!みんなたのむぜ!

まほうの時計台 2012.8.12.Sun
ロードアートに新たな展開が!?これってロードアート?ドーロアート?!今年は道路上にもうひとつ、巨大な絵が登場します。
道路に絵を描くといっても、こちらはチョークで描くわけではありません。六角形のカードゲーム「Rocca」を並べて、平らなのに立体に見える、不思議な絵を道路につくってみんなであそびます。

「Rocca」をご存知ではない方もいらっしゃるかと思いますのでかんたんに説明を。ロッカは、六角形のカードで遊ぶ新感覚のゲームで、アートディレクターの柿木原政広さんと、ゲームデザイナーのトゥルーリ・オカモチェクさんの二人が作る、新しいスタイルの六角形の不思議なカードゲームです。平面なのに立体的に見える六角形の特性を活かしたカードで、テーブルの上で人が向かい合ってゲームをするだけでなく、積み木のようにカードをつなげていろいろな形をつくることもできます。最近は海外でも注目を集めているRoccaですが、2011年3月に札幌で「小学生のためのロッカ大会」をして以来、えふでの教室でも子どもたちに根強い人気があります。

そのRoccaの巨大版をつくって道路で遊ぼうというのが今回の『まほうの時計台』。ほんとは六角形のはずなのに、明るい面と暗い面があるだけで、ヒトの脳は立体みたいに感じてしまいます。じゃあそのカードを建物みたいに並べたら…時計台みたいな塔ができる。さらにちょっと工夫して配置を変えると…あれあれ?上から見るとつながっているところがなんだか変だ。「錯視(さくし)」っていうんですけど、ほんとならできないかたちの時計台だって絵ならつくれちゃうってわけなんです。そのありえない絵の中に入って、ありえない空間の中でふしぎな遊びを繰り広げましょう。

もちろんこの『まほうの時計台』も高いところから撮影して、最後にムービー作品にまとめます。みんなが絵の上でした行進やいろんなポーズやうごきが、最終的にどんな映像になるのか楽しみですね。ロードアート『うみのあわ』と合同の上映会も企画中。今年の夏もなんだか連続ですごいことになりそう!まずは道路に集合して不思議な絵の登場人物になろう。
 もしかしたら今回の作品も、世界中のいろんなところでたくさんの見てもらえるかもね!