2012年9月 道路にふたつの絵!うみのあわ・まほうの時計台

今年の夏も道路でやりたい放題!道路上に大きな絵を二つ完成させることができました!

あー、スレスレだったけど晴れてよかった。参加してくれたこどもたちもホントによくがんばったぞな。 えふでの今シーズンのねらいとして、まずひとつはロードアートの表現の幅を広げるというチャレンジ。これについては「まほうの時計台」でチョーク以外のものを使った制作ができたのは、今後の展開に期待が持てるような気がしています。

もうひとつは、「こどもたちが何をするのか」という点で、やらされるのではなく、自分から進んでできるような仕組みを考えること。ロードアートは全体を意識してみんなが努力することが大事。そこで今年の夏は、あのカードゲーム「Rocca」を考えたゲームデザイナーのトゥルーリ・オカモチェクさんとコラボすることで、ゲームの要素を大幅にとり入れてみました。

そして、キッズはちんまいながらも、大きな絵の描き手・作り手としてがんばる。ジュニアはキッズの制作をリードしつつ、全体のことを考えて行動する。中高生のラボは、大人と同じ目線で全体の進行を感じ取りながら、客観的にどこが見せ場かを考える…という大家族的な組み立て・役割分担を意識しました。実は、これについては春に行った「ふうさんとシャボンだま!ぶくぶく…」にヒントがありました。結果は…すごくよかったのじゃないかな。特にキッズの子たちの粘り強さにびっくりしました。初期のロードアートでは、どうしても小さい子たちが自分のやりたいようにしたい、といった感じもありましたが、ロードアートも回を重ねるごとに、参加の親御さんの理解も高まり、さまざまな協力をしてくださっています。一見、道路さえあればどこでもかんたんにできそうなイベントではありますが、他ではなかなかできないのはこの辺りのことじゃないかと常々思います。街の真ん中の道路を使って、あれだけの大きさのアートワーク…全国の人がうらやましいと思ってるはず。実は相当ハードルが高いことなんです。

余談ですが、今年の取り組みの終了後、関係者の間で盛り上がった話がひとつ。チョークを消す際、あまりの大人のはしゃぎっぷりを見た子どもたちから「あの人を止めて!」なんて声があがっていたそう。他にも「そろそろまじめに掃除した方がいいんじゃない?」「このままだと校長がおまわりさんにしかられちゃうよ」ですって!いつもはワシが「あそびじゃねーんだぞ!」って子どもを叱りつける場面。なんかいつもと逆じゃね?次の校長が誕生した瞬間であった。