2009年5月 阿部海太郎×植原亮輔と渡邉良重 LIVE & TALK at FAbULOUS

 みなさん音楽はお好きですか。普段どんな曲をお聴きになっていますか。もしお気に入りの絵や映像を音楽といっしょに楽しむならば、どんな曲と一緒がいいですか。
 昔は、音楽は音だけの世界を楽しむことも多かったような気がします。たとえば薄暗いジャズ喫茶なんかもあったりして、音だけにじっと耳をすましたりしていました(古いか。)メディアの発達や、携帯プレイヤーの進化などでそんなようすも大きく変化しました。音楽を聴きながら街を歩くと、普段の景色が変わって見えたりしますが、今の世の中では、音楽だけを聞くということは少なくなったのかもしれません。映画音楽やビデオクリップなど映像と音楽の組み合わせは、特に目新しいものではなく、今やあたりまえのものです。…しかし…実はそんな中で校長は、音楽家の阿部海太郎さんの曲にずしんと衝撃を受けてしまったのです。クラシカルな上品さの中にも豊かな表現力をもった海太郎さんの音楽。その曲はあのD-BROSの植原亮輔さんと渡邉良重さんの作品のために生まれたものでした。D-BROSの映像は落ち着いたトーンで、とりたてて派手なものではありませんでしたし、演奏もピアノと口笛というシンプルなもの。しかしその抑えられた表現から立ち上がる世界観に、そしてその音楽が持つ色彩の豊かさに…ほんとうにノックアウトされてしまいました。これはどう言葉や文章で書き表しても伝わらない。ぜひライブで同じ空気、同じ空間を札幌のみなさんにも共有して欲しい、そう感じました。
 …というところで、えふでからすばらしいお知らせがあります。その阿部海太郎さんのライブが、ゴールデンウイークの五月二日(土曜日)、とうとう札幌で実現します。今回はD-BROSの植原亮輔さん・渡邉良重さんを招いたトークショーも同時開催。まほうの絵ふでの子どもたちのためのワークショップ『絵と音楽のあいだ』の連動企画として開催します。これまでにもお伝えしてきましたように、植原亮輔さんは『クリエイションとエデュケイションのあいだ』展で札幌の皆さんにクリエイティブの奥深さを示してくださったアートディレクター。先日亀倉賞を受賞し、実質「日本一」の評価を得たすばらしいデザイナーです。そして相方である渡邉良重さんは、植原さんいわく「国宝ですね。」決して大げさではなく世界中にファンがいる素敵な女性で、植原亮輔さんが最も尊敬するクリエイターのひとりでもあります。イラストレーターとしても、アートディレクターとしても、見る人のこころの深い場所を揺さぶるような素晴らしい仕事をされています。そして阿部海太郎さんは音楽家として、またひとりの若きクリエイターとして、そのお二人から深い信頼を寄せられています。こちらは植原さんいわく「海ちゃんは天才です」(きっぱり。)
 さて、そのライブですが、時間が遅めで基本的には大人対象です。子どもたちには悪いけれど、たまには大人の時間も大切かと。んー、まぁラボの中高生なら休み中だから今回ばかりはおおめにみてもよいか…「日本一」と「国宝」と「天才」に会える機会なんて、そうそうありませんしね。植原さんと良重さんは、そのやわらかい雰囲気からは想像もつかないほど厳しい目線で仕事をされており、その作品の数々を目にし、話を聞くことができるのは普段の授業の百倍も刺激になることでしょう。海太郎さんはテレビや舞台、映画音楽なども手がけており人気急上昇中。もしかするとこんなに客席と近しい雰囲気のライブは(特に札幌では)今後ほとんど機会がないかも知れません。
 いずれにせよ、えふで会員限定のライブではありませんから、なるべくお早めにチケットを確保されることをお勧めします。カフェが会場ですので用意される席数もそれほど多くはありません。ぎゅっと濃密な空間で音楽とクリエイションの秘密に触れることができる、全国の海太郎ファン、そしてD-BROSファン垂涎のイベント。お父さん・お母さんもご一緒に、トップを走るクリエイターたちの世界をかいま見てみませんか。