打ち合わせを兼ねて、イラストレーターの大塚いちおさんと一緒にごはんを食べていた時のこと。
大塚「若いイラストレーターが僕のとこに作品持ち込んで『絵を見てください』って言うことあるんだよね」
校長「ふんふん」
大塚「そしたらさ、んー、どうしようかなーとか思いながらも、ついついアドバイスしちゃうんだよね」
校長「へー、どんなこと言うんですか」
大塚「やっぱりひたすら描くだけなんだよって。自分の好みの物でいいから延々と数を描いたらいいですよって」
校長「なるほど」
大塚「でもね、カッキー(柿木原政広さん)とよく言うんだけどね、意外とみんなやらないよねって(笑)ほら、こっちとしてはさ、『やば!今のこれ、ほんとのこと言っちゃった!一番大切なこと教えちゃった!』って思ってるんだけど」
校長(笑)
大塚「『わかりました!』『やってみます!』とか言って帰るからさ、こっちとしてはやっべー、俺らの仕事なくなるかも、言い過ぎちゃったとか思ってるんだけど」
校長(爆笑)
大塚「全然やんないの。なんだろうね、あれ。その時は『答がわかった!』みたいな顔してやる気満々になって帰るのに。」
いちおさんの話にはいつも感心します。頭ではわかってるつもりでも実際には努力をしない。みんなそこをスルーしちゃってチャンスを逃す、と。んー。たしかにそういうことってある。わかってはいてもなかなかできないこと。やろうとしても挫折してしまうこと。き、厳しいのう…しかし!えふではできる努力をあたりまえにがんばるのだ!一度やると言っちゃったからにはえふでに二言はない。たいへんでも…大きくても…やるったらやるのだ!
さて教室やウェブサイトでもお知らせしています「フラワー」。これは大塚いちおさんとこの夏7月5日に行なうワークショップ。モエレ沼公園にえふでの子どもたちと一緒に花の絵を描こうと考えています。が…しかしそのかわいらしいビジュアルからは誰も想像できないかもしれませんが、これ実はえふで過去最大のおっそろしい企画、なのです。これまでえふでは数々の「大きなモノ」のワークショップを行なって来ました。太さ5m、長さ20mの巨大鉛筆(…型バルーン!)を作って宙に浮かせたり、4レーン、幅8mの25mプール(実物大のプールの絵!)を描いたり。去年は20m×30mの中に描いた大塚いちおさんの絵を、4〇〇〇コマ分写真を撮って、ムービーにして発表しました。そうなんです。作品が大きなものになると、だんだん絵を描くということから、絵のなかに入ったり、絵のなかの登場人物になってしまったりするのです。モエレ沼公園に行ったことはありますか?あの公園は広すぎて遠近感おかしくなったりしすよね。すぐそこにあるように見えるあの正面にそびえ立つモエレ山も、のぼってものぼっても斜面の角度がきつくなるだけで、ぜんぜん頂上が近づいてこなかったり。今回はそんな、大きいんだか小さいんだか、遠いんだか近いんだか…めまいでくらくら足元ぐらぐらという、不思議な絵にしたいのです。
「札幌で何か楽しくやりたいねー」と言った大塚いちおさんにモエレ沼公園の写真を見せたとき、さらさらと描いてくださったお花の絵。「いちおさん、その山ぱっと見は小さく見えるけどすごく大きいんですよ」「んん?ということは…」さすがすごいイラストレーター!たったのひと言からのイマジネーションの広げ方がハンパじゃない。小さく見えるそのお花が実は…、いやいやここから先は当日のお楽しみにしましょう。そんな「大塚いちおさん+モエレ山+えふで」でイマジネーションと発想の飛躍がどんなところに着地するのか?おまけと言うか、ごほうびというのか、いろんな方々にも、ちゃんとしたかたちで見ていただくことができそうで、そこも楽しみなのです。
そんでもって時はすっかり21世紀。いよいよえふでも今回からメールによる申込にチャレンジしましたがいかがでしたでしょうか。雨天延期(雨などの場合は一週あとの7月18日に順延します)などのお知らせもメールでできるということで、超ハイテク気分。先着60組の親子ということで余裕ありそう…と思いきや受付初日からものすっごい勢いで申込が。定員になりましたらキャンセル待ちとして登録いたしますのでご了承ください。
そしてお父さん・お母さんに覚悟していただきたいことがひとつ。制作は…かなりたいへんそう。特に小さい子どもたちは着替えが必須アイテム。なぜなら今回の制作はかなり汚れるから!いろんな意味で親にも子どもにも覚悟がいる制作なのです。決してオシャレ風なお出かけ着では参加しないでくださいね。スニーカーも必要ですが、もしあればビーチサンダルなどがあると便利かも。作品が大きいもんだから、足元まで心配…。外で行なうワークショップっていうのはただでさえ体力使いますから、動きやすい服装で参加してください。
ぬうぅ、さいごにもう一度…「えふでに二言はない!」ワシもがんばる、みんなもがんばれ!