とうとう来るぞロードアート「まきば」が!今年の舞台はPARCO/三越/4プラの、あのスクランブル交差点!なんとこれまでで最大のものになりそうなのだ!
その昔、かの大山師範はこう言ったのである。「技は力の中にあり」校長は最近よく考えるのだ。押忍!わしは昔から、なんじゃそりゃという顔をされながらも「えふではニセコになるんです」とずっとずっと言って来たのだ。別にスキー場を経営すると言っているわけではない。こういうことなのである。
リフトから見ていると豆粒みたいなちっこい子がヘルメットをかぶってボーゲンで直滑降していく。そんな弾丸小僧を見る時、わしはいつもこう思う「あーゆー奴がオリンピックとか行くんだべか(北海道弁)」つまりこれも「技は力の中にあり」ということ。
まずはごちゃごちゃいう前に、スピードという圧倒的な力の前にひるむことのない強い気持ちと強いからだが必要なのではないか。ちまちまテクニックを教え込む前に、スピードの中で戦うパワーが必要なのだと、からだに覚えさせる。…もちろんできる限りの安全な装備とともにチャレンジするのはいうまでもない、勇気と蛮勇は違うものなのだからの。そういう勇気の中からほんもののテクニックが生まれる。そしてまわりには世界のみんなも羨むチャレンジングなバーン。どこそこの近所のにいちゃんはオリンピック行ったとか、あそこのおじさんは世界選手権に出たことがある。そんな中で温かく見守られ、応援を受ける。理想的な環境ってそういうものじゃないのだろうか。だからえふではやっぱりニセコになりたいのだ!
ロードアートのように、街の真ん中の道路に巨大な絵を描くなんて、そんな贅沢なことがあろうか?少なくても多くのひとが理解と応援をしてくれている。炎天下の中、ただただ塗りつぶしていくという荒行に子どもが挑む。小手先のテクニックの前に全身を使った身体性、つらさに負けない精神力、集中力。まずその圧倒的なダイナミズム、「力」が必要なのだ。そう、アートだって「技は力の中にあり」一緒に遊んでくれる大塚いちおさんは、アート/デザイン界の日本のA代表。押しも押されもせぬスーパープレイヤーなのである。そんなすごいひとが、子どものがんばりに共感してフツーに来てくれる…このレベルでがんばるのがあたりまえだと思う子どもの中から、また次世代の大塚いちおが生まれるかもしれないのである。いやホント。
もうひとつ、これはみんなに考えて欲しいことがある。「世の中の元気がなくなってる」って、テレビの中のおじさんやおばさんたちが偉そうに言ってるけど、がんばりを認めないことってたいへんな問題だと思うのだよ。何でもやってあげたり、お金をかけたり、あれもこれも選べるよって気を遣う…これってほんとうはダメなことなんじゃないかと思うんだ。選べることの不幸、選べない幸せもあると思う。つらいことをさせないっていうのは、一見優しさに思えるけど、実は子どもにとっていちばん残酷なことなんじゃないかと思うのだ。道具だって、からだだって、頭だって、使わなかったらサビついて使えなくなる。苦労を子どもから優しくとりあげることが、そのまま子どものチャンスをとりあげることにならないとも限らない。これって考えようによっては残酷でしょう?
手軽に…とか、誰でもできる…とか、みんな簡単なことが好きになっているのは事実であろ。大変なことって敬遠されがちだが、やはり基本って「がんばり」なんじゃないかと思うのだ。ひたむきさって他人に伝わるぞ。ひとりのがんばりが、ほかの人をがんばらせて、その熱がまたとなりの人に伝わって…
たった数時間だけど巨大な「まきば」ができあがるよう、ただ一点、そこだけに努力してみよう。この夏は一緒に苦労してみるのだ!