まちのわこども会議

授業がお休みだった11月3日(土)、えふでを会場に「まちのわこども会議」第一弾が行われました。
さっぽろ地域ポイント「まちのわ」は、まちにいいことをするたびにポイントが加算され、貯まったポイントはまちとみんなにうれしいさまざまな特典と交換できるという、ICカード「SAPICA(サピカ)」を活用したポイントシステム。現在は試験的にモデル事業として実施している「まちのわ」ですが、未来のまちづくりの担い手である子どもたちがどんなことを考えているのか?ということで、今回えふでジュニアの小学生数名に声をかけて、大人のみなさんと話す機会をつくることになりました。

まずは自分が住んでいる地域の「良いところ」「改善したいところ」という二つの視点から意見を出し合いました。えふでっ子たち、予想以上に自分の意見をはっきりと言えてちょっと見直した!そこから選んだテーマ「公園」について、おとなのみなさんとディスカッションに入っていったわけだが…公園の遊び方やマナー、それからゴミ問題など、よくよく考えてみたらなかなか根が深い。どれもよくある話なのだが、簡単に解決できることではないというのがわかってきた。基本的に、批判は誰でもできるのだ。不平不満や、不便なことは、よく気がつく。もちろん問題意識がなければ不便なことにすら気づかないけどね。しかし、そこから「こうしたらいいんじゃないか」つーのは、なかなかアイディアが出ないもの。なんとかしようという強い気持ちがないと、けっこう途方に暮れちゃうぞな。あちらをクリアすれば、こちらがうまくいかない、なんてこともよくるあるものね。えふでっこには「問題を解決しようとするときにたよりにされる人」になってほしいのだ。

参加した大人の感想。
「子どもたちの不満は、子どもらしいものが多いけど、中には大人の本質的な問題をついているものがあり、やや絶望感も感じました。ただし、統計的には、いい人が増えれば、それに習う人も増えることは証明されており、長く続けていくことが大切と感じました。まちのわは、いい人をつくる→仲間を増やす→いいことが実現する→続けられる、というサイクルを生み出すことが要件なのでしょう。次は少年野球の子たちにトライしてみましょう。」

ということで、まちのわは今後、モデル事業の実施を通じて市民と一緒に制度をつくりあげていくとのこと。こどもたちにとっても、身近なところから社会の仕組みについて考えたり、環境デザインをリアルに考えていく良い機会になっていくと思います。今後の活動に乞うご期待。