2009年5月3日、モエレ沼公園で開催したワークショップ『絵と音楽のあいだ』。そのワークショップのために音楽家・阿部海太郎さんが子どもたちに作曲してくれた『3rd May Quintet』(5月3日の五重奏)。5つの楽器(アコーディオン・マリンバ・ピアノ・パーカッション・バイオリン)の音をそれぞれ絵に表し、それらをひとつにまとめることで五重奏を視覚的に表現するというもの。作品の監修・アートディレクションはDRAFT/D-BROSの植原亮輔さん・渡邉良重さん。…このめちゃめちゃ贅沢な子どものためのワークショップに、えふでの小学校2年生から高1までの30名が参加しました。
まず初めにこれまで海太郎さん、植原さん・良重さんが手掛けてきた仕事を紹介するところからスタート。ちんまい子にはちびっとむずかしめのはずだけど、その空気感は圧巻。さらに抽象的な模様や絵を海太郎さんが音で表すと…というクイズ形式のお題に挑戦。こんなに真剣に音を聴くこともめずらしいだろうと思われる。
午後からは『3rd May Quintet』の各パートの楽器の音を聞き、実際に絵に表す制作に挑戦。うーん、むずかしい…と言いつつもさくさく描くえふでっ子たち。「早い!さすが」褒められとったぞ。
子どもたちの作品を見て「素のままがおもしろい」としきりに喜んでくれたお三方。さっすが達観した人は表面的なものでなく、一番大事な部分を突いてくる。年齢差のある参加者も、この絶対評価の上では完全に対等。
つーかな、みんなふつうに話しとったが、冗談じゃなく天才・国宝・日本一の方々だぞ!みなさんあたりがやわらかくて子どもたちにも大人気。そんなほんとうに優れた人たちと時間を共有することができただけでも、子どもたちにとっては貴重な経験だとワシは思うがな。
5つの音を描いた作品は木箱に入れて完成。真ん中には『3rd May Quintet』のCD入り。つまりこれはCDジャケットのようなもの。
『5月3日の五重奏』CD何度も聴いて堪能してな!
[参考サイト]
阿部海太郎さんについてはシアタームジカ
アルバム『SOUND TRACK FOR D-BROS』についてはこちら
D-BROSの植原亮輔さん・渡邉良重さんについてはこちら