2013年8月4日(日)、ロードアートRocca Railsを実施しました。もともと5月に実施予定だったところ雨で中止になり、再挑戦という今回のロードアート。リベンジというだけあり、みんなの願いも叶ってこの日はびっくりするほどの晴天に恵まれました。
▶Rocca Spiele
これを巨大版で作り、道路の上に並べて遊ぼうというのが今回の『ロードアートRocca Rails』です。
さて8月4日(日)当日。会場は札幌市中央区のスクランブル交差点。ふだんは車がたくさん行き交う大きな道路ですが、この日は交通規制をかけて歩行者天国にしていただきました。
まずはこどもたちみんなで、巨大なカードを並べるところからスタート。
ひとりでは持ちきれないので、何人かのグループで交差点内に運んでいきます。
わっせわっせと運ぶこどもたち。
「線路をぴったりつなげてね」車掌さんのチェックが入ります。
だんだん大きくなってきた!
上からみるとこんな感じ。順調、順調。
平らなものを並べただけなのに、立体に見える!Roccaマジックです。
なんと今回はビルの上で撮影した映像を、リアルタイムで路上でも確認できるようにしていただきました。このモニタを見てるだけでも楽しいですね。道行く人も思わず「おっ?!」と足を止めるおもしろさ。
絵が完成したところで、ビルの上に向かってみんなで「ばんざい!」
さてさて、次は大きな絵の上を歩くための、電車の出番です。
たくさんの風船で囲まれたこちらの道路。
ここでこどもたちがじゃんけんをして、電車の列を作っていきます。
昔なつかし「じゃんけん列車」ですね。
ひとりが2人組、2人が4人組、4人が8人組…となったところで、電車に乗り込みます。じゃんけんで最後まで勝ち抜いた子が先頭で運転手というわけです。今回は電車の枠を用意してみました。もちろんモデルは札幌市電!
しかし大きな小学生もいれば、まだまだ体が小さなこどももいるため、ふつうに歩くだけでもこれはなかなかたいへんそう。足並みそろえてがんばれー。
こちらの電車はこの春、札幌にやってきた新型車両がモデル。
やっぱりこどもたちに大人気。
これも目立つ!
札幌のみんなのヒーロー「ささら電車」です。
そしてこちらも忘れちゃいけません。
渋めの2トーンボディは札幌市電の古株、M101号車。がんばって走れよー!
それぞれの電車に乗り込んだこどもたちは、いよいよRoccaワールドに突入していきます。
まずは入り口の山のトンネルをゆっくりとくぐり…
線路を踏み外さないよう、気をつけながら進んでいきます。
くねくね曲がったり、何カ所かの分かれ道も。先頭の子が行き先を選びます。
一見こどもたちには余裕があるように見えますが、実際に歩いてみるとこれがけっこうむずかしい!ごらんの通りRocca Railsの線路はかなり細く、特に曲がり角ではみんな一苦労。足並みを揃え、脱線しないよう…あれこれ注意しているうちに、まわりと足が絡んだり、リズムが狂ったり、あわわわ!
特に小さな子は、電車のスピードについてくのがやっと!という様子でした。大きなケガがなかったのは、お互い気をつけ、支え合い…というこどもたちの意識が自然に働いていたからでしょう。暑い中、みんなよくがんばった!
さらに、途中に設けられた駅に到着すると「ストップ!」車掌さんに止められます。なんと駅にはひとり待ち人が。じゃんけんをして、電車に乗っている一人とチェンジするというルールがありました。勝てば最後尾の子が、負ければ先頭の運転手が降りることに!
勝った!負けた!の結果、駅においていかれると、次の電車が来るまで待ちぼうけ…わーん。「まだかなー」「電車こないなー」車掌さんも、暑い中ご苦労様です!
そんなこどもたちの様子を、ビルの上のカメラはずっと撮影していました。次々に電車がやってきて、巨大Roccaの上を歩いていく様子が、これまた不思議でおもしろい。
ゲームをしているまわりでは、Rocca Rails Bandのみなさんが!音楽でこどもたちを盛り上げてくれました。ステキな演奏でした。
さらにRocca Railsの上空を横切る、巨大な謎の雲…
これは、えふでの中高生・アートラボのみんなが、電車のスピードよりもものすごーくゆっくりと、電車が来たら「はいどうぞ」と下をくぐらせ、ビル上のカメラに角度を合わせながらもひたすら直進するという、暑い中メチャたいへんな仕事をしてくれていたのでした。これはさすがにキッズやジュニアには務まらない!ラボのみなさんおつかれさま。
さいごに。Roccaのゲームデザイナー、謎のトゥルーリ・オカモチェクさんとこどもたち。またね!ドゥルリッシ〜(トゥルーリ語)
主催:札幌市 札幌市交通局 路面電車沿線活性化協議会、企画:まほうの絵ふで Rocca Spiele、映像:北川陽稔(Studio V.A.)、音楽:Rocca Rails BAND
その他、準備から当日の運営まで協力してくれた札幌市立大学のみなさん、ezorockのみなさん、札幌オオドオリ大学のみなさん他、様々な方に協力していただきました。ありがとうございました。