ロードアートTOWN

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2015年7月19日(日)。札幌市中央区西4丁目の歩行者天国のスクランブル交差点で、ロードアートTOWNを開催しました。道路をみどりのチョークで野原にして、こびとたちがティピーで暮らすタウンをつくる。そのこびとタウンで、こどももおとなもいっしょにアナログフィッシュのロックを聴く、というロードアートです。

しかも今回はロードアートだけでなく、なりわいラボが主催する「TOWNマーケット」、ミライサイクルさっぽろが主催する「まちミライカイギ at TOWN」も同時開催。食べ物屋さん、洋服屋さん、記念撮影屋さんなど、家族で楽しめるテントショップが並び、自転車のルールやマナーを考えるコーナーもできました。これまでのまほうの絵ふでが企画してきたロードアートだけのイベントから、「TOWN」というおおきなテーマで、より多くの人たちが関わるイベントになったのです。

えふでのOB・OGたちといっしょにつくったTOWN

また、これまでのロードアートは、大塚いちおさん、柿木原政広さん、永田琴さんなど、とても力のある方々にアートディレクションや監督をお願いして作品を作り上げてきました。今回も、岡本零さんと柿木原政広さんにディレクションをお願いしているのですが、ロゴやフライヤーのデザイン、告知ムービーの制作、こびとティピーの設計や制作、当日の写真撮影などを、えふでのOBやOGにお願いしました。いまみんな大学生ですが、それぞれユニークで頼もしい仕事をしてくれました。

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ロゴデザインは兼間怜奈さん。フライヤーデザインは山田悠太郎くん。ティピー設計は長谷光さん。


告知ムービーの制作は、山田悠之介くん、野呂風人くん、岡本香音くんが担当。

どうしてこびとなの?

今回、えふでの6月のプログラムで作った「こびと彫刻」が、ロードアートの会場だけでなく、マーケットや自転車コーナーのほうにも並びました。7月のプログラムで制作したタウンボックスも展示されています。そもそも、どうして「こびと」なんでしょう?

TOWNイベントをはじめる前に、こびと彫刻のサンプルを作って、そっと街中に置いてみました。そうしたら、こどもよりも小さな彫刻なのに、みんな気にして立ち止まったり、振り返ったりするのです。大きな看板や大きな音よりも、注意を向けてもらえることが発見でした。しかもちいさなこどもたちは「こびと彫刻を見に、ほんとのこびとたちがやってくるはず!」と話し合っていたりもします。たまにはこびとの視点で、こどもよりもさらに下から世界をみると、新しい発見があるかもしれないな、と思ったりしました。

今回作ったこびと彫刻は、8月に開催されたまちなか運動会でも活躍。9月の自転車イベント「SAPPORO LOVE BICYCLE DAYS」などにも参加する予定です。

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こびと彫刻の設営では、えふでの小学校高学年チームが活躍しました。

Road Art TOWN : PART1 いつもの道路をのはらにしよう

まず、スクランブル交差点をみどりのチョークで塗りつぶします。アナログフィッシュのライブも同時にスタート。最初の曲は「HELLO」。軽やかなドラム、うねるベース、リズミカルなギターが、雨があがった7月の空に響きます。バンドの演奏をはじめて聴いて、おおきな音にびっくりする子もいましたが、大人たちもいっしょに音楽を楽しむなか、いつものグレーの道路がどんどんみどりののはらになっていきました。

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用意したチョークは2500本。4歳年中以上のこどもたちが参加しました。


こびとかめら映像【その1】/こびと目線のローアングルムービー


てっぺんかめら映像【その1】/ビルの上からのハイアングルムービー

Road Art TOWN : PART2 こびとタウンをつくってこびとをよぼう! 

みどりの野原に、こびとたちの住むテントを設営。アメリカ先住民が住む「ティピー」のようなテントです。そして、えふでっこたちが作ったこびとたちを、こどもたちが抱えてやってきます。こびとと、こどもたちと、そのまわりのおとなたち……。いろんなサイズの人たちが混じり合って、不思議な空間になりました。

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大きなテントは「山」。小さなテントは、こびとたちの住む「ティピー」。


こびとかめら映像【その2】/こびと目線のローアングルムービー


てっぺんかめら映像【その2】/ビルの上からのハイアングルムービー

Road Art TOWN : PART3 こびとといっしょにロックを聴こう
こびとのタウンが完成し、最後はみんなでアナログフィッシュのライブで盛り上がりました。「ぼくらはもう20年ぐらいバンドやってるんだけど、こんなふうにやるのははじめてなんだ。すごく楽しかった。みんなどうもありがとう」「みんなが大人になったとき、僕らがまだバンドやってたら、みにきてね」という下岡晃さんのMCからはじまった最後の曲は「There She Goes(La La La)」。こどもたちが大人になったとき、この日のライブのことをどんなふうに思い出すのか、楽しみです。

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はねる、みつめる、わらう、おどる、めをつむる……。いろんなふうに音楽を楽しみました。


ライブ映像/アナログフィッシュ「The She Goes(La La La)」

Road Art TOWN : PART4 みどりの野原をいつもの道路にもどそう

ロードアートの仕上げは「道路清掃」。じぶんたちがみどりにした道路を、じぶんたちでちゃんと掃除して、いつもの道路に戻す。これもとても大事なことです。とはいえ、暑い中がんばった分、水を浴びながらのそうじは爽快! デッキブラシで、道路のみどり色をしっかり落とします。まずはこどもたちみんなでゴシゴシ、ゴシゴシ……。でも、広いスクランブル交差点には、まだまだみどりが残ってる!

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そこで現れたのが「清掃車」。みどりのエリアを清掃車がぐるぐる周り、広範囲を強力にカバーしてくれました。さらに、最後には清掃チームの方々(手際のよさがすごかった!)をはじめ、お父さんたち、おとなたちが一緒になって道路清掃をサポート。短時間でほとんど元の道路の状態に! こどもたちも真剣に見守っていました。ご協力、本当にありがとうございました。

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てっぺんかめら映像【その3】/ビルの上からのハイアングルムービー

なかまといっしょの「TOWN」

「TOWN」の活動は、ロードアート会場となったスクランブル交差点だけではなく、駅前通のエリアでも行われていました。まずは大学生を中心とした自転車チーム「ポロクル」のクルーによる「まちミライカイギ at TOWN」。普段はサイクルシェアの運営を行うポロクルクルーですが、まちのひとたちに道路や自転車などに対してどんなことを考えているのかの意識調査や、自転車の新ルールなどを紹介していました。ここでもえふでっ子のつくったこびと彫刻が活躍! ずらりと並んだこびとたちは、まちの人たちの注目を集めていました。
もうひとつは「TOWNマーケット」。食べ物屋さん、洋服屋さん、雑貨屋さんに、ちょっと変わった記念写真屋さんや、カードゲームRoccaのお店なども出店。ロードアートで活動したこどもたちも、一休みに遊びに来ていましたね。

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デザイン、音楽、道路や自転車、まちづくりやマーケットに関わる方たちなど、多分野の方たちと連携したとても大きな活動になりました。

 

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ロードアートTOWN

クリエイティブディレクション:岡本零
アートディレクション:柿木原政広

ロゴデザイン:兼間怜奈
フライヤーデザイン:山田悠太朗
PV制作:山田裕之介 野呂風人 岡本香音
ティピー設計:長谷光

ムービー撮影:岡本香音 &ラボ・映像撮影チーム
ムービー編集:岡本香音
スチール撮影:小澤七海 &ラボ・写真撮影チーム

音楽:アナログフィッシュ

企画・制作:まほうの絵ふで
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主催:I LOVE ODORI PROJECT 共催:ミライサイクルさっぽろ実行委員会
後援:札幌市 札幌市教育委員会
Thanks:株式会社エンターリム、マップコンシェルジュ株式会社