まほうのファンタジーランド


2011年1月5日から9日まで、大丸藤井セントラル7F・スカイホールにて開催した『まほうのファンタジーランド』展。子どもの本を中心に、様々な物語に触れ、見て、読んで、楽しむまほうの絵ふでのファンタジーの世界。会場の中央には特別授業『押忍!手芸部と30cmの小人たち』で制作した大きなクマの「ふうさん」を展示し、ファンタジーランドの開幕・押忍!手芸部のワークショップ「風船のフーテンのふうさん」には約200名を越す親子が来場しました。

押忍!手芸部 部活 風船のフーテンのふうさん

ふうさんだったらよく食うぞな。
ふうせん2000個でも足りなくて
3000個出してもまだ足りなくて…
結局4000個近く食べちゃった。
おなかもパンパン。
約3時間にわたり、みんな耳の下のツボが痛くなるまで風船吹いたぞな。

パンパンにふくらんだおなかによりかかったり、腕の下に入ったり、脚の隙間に隠れたりしてこっそり本を読むのが正しいふうさんとのつき合い方。

壁面には展覧会のメインビジュアルにも使った「こんがらがった主人公」。よく知っているはずの昔話が混ぜこぜになって、みんなの目を混乱させる…

さらに「こんがらがったおはなし」ではみんなの頭も混乱させてこんがらがったファンタジー!いよいよわからなくなったら下に並んだ昔話を読み直すのだ。

壁面の目玉はまほうの絵ふでの子どもたちが好きな子どもの本がずらり。おすすめの本についてインタビューした映像とともに楽しみました。

本を手にとると…

本のうしろには表紙とそっくりな絵が隠れている!
これを見るだけでもすんごくおもしろい。

さらに、今までまほうの絵ふでの子どもたちにワークショップをしてくれたクリエイターのみなさんにも、子どもの頃どんな本を読んでいたのかインタビューをしてみました。(映像制作:株式会社三度)

それぞれの子ども時代の回想と、好きだった本の内容とがちょっとずつ似たところがあり、興味深いコーナーでした。

WORKSHOP こんがらがった主人公
何を着せてもふしぎとハマる主人公に、赤ずきん、金太郎、白雪姫…有名なお話のアイテムシールがずらり。貼っては笑い、さらに貼って貼って…ますますこんがらがる!

それぞれ工夫を凝らした結果、どれ一人として同じ主人公はおりませぬ。
WORKSHOP おみせのひみつ
さらに大丸藤井セントラルのお店の中を歩いて、ひみつのカードを集めて回るプチ絵本づくり『おみせのひみつ』。あんなひみつ・こんなひみつにびっくり続き!さらに教えてくれた店員さんの似顔絵も描いて一冊の絵本に仕上げます。

みんなちがうひみつ本ができるあたりがまたおもしろい。学校のともだちにも教えてあげるがよい。
WORKSHOP 校長の居酒屋芸 七人の小人づくり
夕方、日が沈み始めてから実施した校長の居酒屋芸『七人の小人づくり』。ちまたでなぜか同時多発的なブームの兆しをみせるおしぼり。「丸める、ねじる、引っぱる、しばる」が基本なのだ。大人の芸ってだけあり、子どもにはなかなか難易度が高い。

身に付けた技で、お店の人気者になる秘訣は3つ。
ひとつ。お皿を下げにきた店員さんの目につくところに置き、クスっと笑ってもらうこと。ひとつ。「デキるやつ!」と思われてまた来るのを楽しみにされること。ひとつ。店員さんを困らせないように、さっと元に戻せる程度の締め方にすること。
WORKSHOP ジジ芝居
風船のフーテンのふうさんがなぜあんなに大きくなってしまったのか…?雑貨屋ggのふたりが創作・主演のふうさんの秘密を解き明かす物語。

序章:クマとウサギ
一章:なまけもののロバ
二章:暴食のブタ
三章:怒りのユニコーン
四章:嫉妬のイヌ
五章:強欲のハリネズミ
六章:傲慢のライオン
七章:色欲のヒツジ
…と、まあ大人の方にはわかると思いますが、七つの大罪をテーマにした含蓄のあるおはなしなのです。あのファンタスティックな白い風船が実は…人間の欲が詰まった悪玉だったとは!校長しょっく。
WORKSHOP 中身が変わるまほうの絵本
雑貨屋ggの小山奈々子さんによる、ストーリーが変わるふしぎな「まほちゃんまんじゅう大事件」。まほちゃんのまんじゅうを盗んだ犯人をさがして、様々な事件に遭遇します。読む人が選んだ答によって、まほちゃんの運命も変わりハラハラドキドキの連続!
WORKSHOP ふうさんの旅支度
ファンタジーランドの閉会とともに風船のフーテンのふうさんは旅にでます。みんなでわっしょい中の風船を割って、ふうさんを見送りました。

photo©Takayasu Hattori/mahounoefude