Plantation こどもの森 くるまの絵を描こう

2013年8月8日、札幌市菊水のカフェ・Plantationで、車の絵を描きました。

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モチーフになったのは、ずっと昔にフランスで作られたシトロエン・2CV。「デュ・シヴォ」と呼ばれる車です。お店のマスコット的存在でもあるこの車は、オレンジ色のボディに丸い屋根、ライトやガラスも今の車とはずいぶん違います。まずはモリヒコ・オーナーの市川さんにこの車についてお話を聞きました。

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発売された当時のフランスでは、まだ自家用車が一般的ではなく、農村地帯などでは馬やロバが車を引いていた時代。そこでシトロエンという車のメーカーでは、「山ほどのジャガイモを詰めること」「バスケットいっぱいの生卵を運んでも割らずに走れること」「背高帽をかぶったまま乗れること」などを条件に、この車の開発に着手。当時の開発者にとっては難題だった数々のむずかしい条件をクリアしながら、デュ・シヴォは誕生しました。しかし発売当初、それまでの車の常識とはあまりにちがったため、「みにくいアヒルの子」「空飛ぶ洗濯板」などとおかしなあだ名がつくほど困惑され、驚かれたそうです。でも後には、その合理性や性能の良さからフランス全土で爆発的な人気となり、現在も世界中に愛好家がいるほど長く愛される車になったそうです。

さてそんな話を聞くと、だまっちゃいられないこどもたち。
実際に車の近くに寄って「どれどれ!?」
たしかに自分のおうちにある車とは随分ちがいますね。

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「これなあに?」細かいところもいちいち気になる!

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さらに車の中も「じいー」

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の、乗ってみたい…
そんなこどもたちのリクエストに答えて、森彦さん、中も見せてくれることに!

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やったー!これは嬉しい。大騒ぎするこどもたち。

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さらにぐらぐら揺れて「うわー!」

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大人がひとりで揺らせるくらいのクッション性。これが生卵が割れない秘訣でしょうか?!

ひとしきり遊ばせてもらったところで、いよいよ制作に入ります。
まずは自分がどの角度から描きたいか?車のまわりをぐるぐる回って場所を選び、イーゼルを立てます。

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今回はモチーフが大きいので、描く画面もこどもたちにとっては特大サイズ。そして発色の強いクレヨンとの相性も考え、段ボール板を用意してみました。

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ライト、タイヤ、ミラーなどなど、それぞれ一番気になる部分から描き始めます。制作がはじまったとたん、みんな真剣。

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ポイントになるマークやナンバーなどは見逃すべからず。ちなみに一時期コーヒーの配達に使っていたというこの車、ナンバーは5963で「ごくろーさん!」

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そうそう、そっくりに描くには、よく見て発見することが大切です。えふでは描いている画面だけではなく、とにかくモチーフを観察することを大事にしています。

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そんなこんなで夢中になって描いているうちに、あっという間におやつの時間。
おいしそうなドーナツが!またまたこどもたちから大歓声。

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コーヒーはもうちょっと大人になってから。
ということでオレンジジュースで「いただきます!」
モリヒコさんでのおやつタイムはスペシャルですね。

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おいしかったし、絵もがんばった!満足そうな夏休みの一日。

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8月末まで、Plantation1Fエントランスにてこどもたちの絵を展示しています。制作時の空気感が伝わるよう、今回はイーゼルにそのまま絵を立てかけて見ていただくことにしました。見に来てね!

Plantation
札幌市白石区菊水8条2丁目1−32
TEL011-827-8868
営業時間 : 11:00-22:30
定休日 : 水曜日

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